初心者でも気軽にコーヒー焙煎体験! 豆の色がじわじわと変わっていく! 米粉スイーツも味わえるカフェ
コーヒー好きが憧れるのが、豆の焙煎。浅いりから深いりまで、自分好みの味を追求してみたいと思う人も、少なくないのではないでしょうか。
札幌市南区のカフェ『いちきしまコーヒー』では、おいしいコーヒーとスイーツを味わえるのはもちろん、初心者でも気軽に焙煎を体験できます。
米国のメーカー「ビモア」の小型の焙煎機を使います。幅45センチ、高さ27センチ、奥行き32センチと、家庭用のトースターよりも少し大きいくらい。コーヒー豆の焙煎では通常、煙や匂いが気になりますが、この機械は煙が少ないのが特徴です。
初心者向けの「焙煎体験」(2,500円)では、生豆100グラムを使います。機械の操作は、いちきしまコーヒーの代表、長谷川健一さん(42)が主に行ってくれます。
焙煎機の内部にあるドラムに豆を入れ、焙煎時間や豆の量をセットし、スタートボタンを押すだけ。ドラムが自動で回転し、ハロゲンヒーターの熱が均一に当たって焙煎が進みます。
パチッ、パチッと豆のはぜる音が聞こえてきます。香ばしさも漂ってきて、10分ほど待つと、100グラムの豆が中いりに焙煎されました。白っぽかった生豆が、こんがりとこげ茶色に仕上がっています。
焙煎が終わった豆を、3つの方法で楽しみます。
まずは、焙煎直後のコーヒーを味わってみます。長谷川さんが1杯分をドリップしてくれます。普段、焙煎直後の豆を飲む機会は少なく、貴重な体験です。フレッシュな香りや爽やかな喉越しを感じることができます。
次に、1杯分のドリップバッグを作ります。真っ白なパッケージに好きな文字やイラストを書き込み、オリジナルの物を作ることができるので、プチプレゼントにするのもおすすめです。
残りの豆は持ち帰り、自宅で楽しみましょう。数日置いてから飲んでみると、焙煎直後のコーヒーと比べ、香りやコクなどの変化を楽しめます。
長谷川さんは2020年にこの店を構えました。そのきっかけとなったのが、ハワイ島のコーヒー農園で焙煎を体験したこと。徐々に豆の色が変わっていく様子にワクワクしたそう。「この楽しさやおいしさを多くの人に知ってほしい」と、“焙煎体験ができるカフェ”を開きました。
操作が簡単な機械を使うのは、「初心者にとって難しい温度や時間の調整を機械に任せ、焙煎を気軽に楽しんでほしい」と考えているからです。
「焙煎についてもっと学びたい」という人には、焙煎体験より一歩進んだ「焙煎教室」がおすすめ。生豆200グラムを使い、機械の操作を受講者が行います。A(3,000円)とB(5,000円)の2コースがあり、特にBコースではコーヒーに関する基礎知識の講習も受けられます。
自宅でコーヒーを焙煎したいという人が、「焙煎機を購入する前に使い勝手を確かめたい」と受講するケースも多いそう。
さらに、焙煎教室を受講した人を対象に、珍しい生豆の焙煎会も開いています。ハーブティーに漬け込んだ「インフューズドコーヒー」の焙煎もあり、「コーヒーの楽しみを広げてほしい」と長谷川さんは話します。
カフェを開業したい人や、ネットでコーヒー豆の販売を始めたい人など向けに、「開業支援」の講座も開いています。
コーヒーとスイーツを味わうことももちろんできます。
すっきりと飲みやすい自慢のスペシャルティーコーヒーに合うよう、米粉を使った優しい味わいのスイーツを提供しています。カボチャのチーズケーキや、ガトーショコラなどのスイーツとコーヒーとのセット(990円から)もあります。
テイクアウト用には、米粉や米油、きび砂糖など国産の素材で作った「米粉の焼き菓子」(パウンドケーキ)があります。プレーンや抹茶味のほか、抽出したエスプレッソとコーヒーの粉を生地に混ぜ込んで焼いた「エスプレッソ」は、「コーヒー店ならではのオリジナルの味」と長谷川さん自慢の一品です。
以前は小麦粉でスイーツを作っていましたが、米粉に変えてみると、長谷川さん自身の体調も良くなったそう。
「焙煎をしてみたい!」という人も、「コーヒーやスイーツをゆったりと味わいたい」という人も、ぜひ足を運んでみませんか。焙煎体験や教室の参加は、HPから申し込みができます。
いちきしまコーヒー
住所:札幌市南区澄川5条4丁目3−1
電話:050-3442-4867
営業時間:正午〜午後6時(L.O.午後5時半)
休業日:不定休
HP: https://ichikishima-coffee.com/
Instagram:@ichikishimacoffee
(上記の情報は記事作成時点でのものです。
最新の情報は各店舗・施設にお問い合わせください)