間伐材でものづくり 森林の大切さ学ぶ
神奈川区役所は8月18日、「親子で学ぼう!脱炭素かながわ区民カレッジ」を開催した。
児童を対象に、脱炭素を学びながらワークショップを楽しむ企画。全2回の講座の後半となった今回は、間伐材がテーマ。神奈川大学建築学部の芹川真緒准教授が講師を務めた。講義では、地球温暖化などの環境問題解決のために森林が大切なこと、その森林を守るために必要な間伐材の存在、間伐材を使った木造建築について説明した。会場となった同大学横浜キャンパスの建築ものづくり工房にも、県内の間伐材が使用されていることも説明した。
卓上カレンダーを製作
続くワークショップでは、教務技術職員の河内由希さんの指導の下、親子で間伐材を使った卓上カレンダーづくりに挑戦した。土台となる木の板の長さを測ってのこぎりを使って切断したり、木のブロックに曜日や日付を書いたりした。
参加した女子児童は、「のこぎりで切るのが難しかったけど、上手に作ることができて良かった」と笑顔。横浜FCファンの男子児童は、Jリーグのチーム名をたくさん書き込み、「間伐材について学ぶこともできて良かった」と振り返った。芹川准教授と河内さんは、「適切に木材を使うことは、森林を守ることにもつながる。木材は再利用もしやすい資源なので、循環させることの大切さを知るきっかけになったのでは」と話した。