“本物”にこだわる日本料理店『山葵(わさび)』の彩り「腸活ランチ」 神戸市
板宿駅(神戸市須磨区)の喧騒から離れた場所に佇む日本料理店『山葵(わさび)』。日本酒好きには名の知れたお店ですが、「腸活ランチ」がいただけると聞いて取材に訪れました。
歴史を感じる看板に少し緊張しつつ入店すると、店主の宮元夫妻が朗らかな笑顔で迎え入れてくださいます。
店内は、外観から想像するよりも奥行きがあり、カウンターにテーブル席、10人ほどが座れるお座敷席もあります。
日本料理店で、なぜ「腸活ランチ」を出すことになったのか尋ねてみると、ご主人の体の不調がきっかけだったのだとか。
「身体に入る空気・水・食べ物の質を上げることが体質改善につながることに気がついて」と奥様。もともと野菜を多く使う健康的な料理を提供していた同店ですが、和食に“腸活”を取り入れたランチを提供するに至ったそうです。
早速、噂のランチをいただきます。
なんと彩り豊かなお膳!失礼ながら、もっと質素なお料理を想像していました。野菜もお肉もあって、見た目にも食欲をそそられます。
お茶碗にたっぷりのお米は、3日間寝かせた発酵玄米。口に含むとほんのり甘く、噛むとモチモチします。通常の玄米よりも消化に良く、栄養価も高いのだそうです。
しゅうまいは、皮の代わりに白菜が使われています。お出汁が染み込んでジューシー。生姜の香りがアクセントです。余計なものは加えず、シンプルに仕上げられていますが、旨みたっぷりです。
茶碗蒸しには舞茸や銀杏が。季節の食材がふんだんに使われているところは「さすが日本料理店」と思わされます。
調味料も“良いもの”が使われています。例えば醤油は、原料にこだわり昔ながらの木樽醸造法で作られたものを使用。その醤油を使って作られた「醤油麹」は、発酵で生み出された自然な甘味とまろやかさにしみじみとした美味しさを感じます。
“本物”を使うこと、素材の良さを壊さず活かすことが腸内環境を整え、体調を整えることにつながるのだそうです。「5年前と比べるととても元気になりました」と宮元さん。
日本酒も、「生酒」がメインです。日持ちせず管理に手間のかかるものですが、「本物にこだわりたい」という宮元さんこだわりのラインナップです。次の日に残らないお酒ということで、日本酒に苦手意識のある人からも好評だそうですよ。
本格的でオリジナリティ溢れる和食を味わいながら体も整うなんて理想的です。知っているとかっこ良い、大人の隠れ家のようなお店です。
「腸活ランチ」は数量限定ですので予約がおすすめです。事前予約で2,000円、2,500円、3,000円~(税込)にグレードアップしたり、コース料理にすることも可能。現在「特製カレー」を開発中とのことで、そちらも楽しみです。
場所
山葵
(神戸市須磨区大黒町1-2-20 ロイヤルビル 1F)
営業時間
お昼 11:30~14:00(L.O.13:30)
夜 17:30~22:00(L.O.21:00)
※日曜・祝日は夜営業のみ
定休日
不定休
駐車場
なし