「完璧です。理想の候補者だ」多くの謎と大きなインパクトを残すカットが解禁『サブスタンス』
映画『サブスタンス』から、デミ・ムーア演じるエリザベスが “サブスタンス“施術の候補者に選ばれる瞬間の映像及び、背中に大きな縫い目のある女性が横たわり、それを見下ろすようにガウン姿の人物が佇むインパクトのあるバスルームのシーン写真1点が解禁された。
嵐の前の静けさを思わせるシーン
映像は年齢を理由に仕事を解雇され、そのショックで交通事故を起こしたエリザベスが運び込まれた病院で“サブスタンス“施術の候補者に選ばれる瞬間を捉えたもの。
年齢による容姿の衰えを理由に、長年続けてきた冠番組を降板させられたエリザベス。心身ともに打ちひしがれた彼女は、運転する車で交通事故を起こしてしまう。幸いにも大きな怪我はなく、病院での検査の結果も「異常なし」と診断されるが、背中を丸めてすすり泣くエリザベスの表情は晴れない。
帰り際、手の甲に赤いあざを持つ整った顔立ちの若い医師が追加検査を促し、エリザベスの背骨をひとつひとつ丁寧にチェック。「完璧です。理想の候補者だ」と不可解な言葉を投げかけるー。エリザベスの運命の歯車がゆっくりと、だが確実に狂い始めていく瞬間を捉えた、嵐の前の静けさを思わせるシーンとなっております。
併せて解禁されるシーン写真は背中に大きな縫い目のある女性が横たわり、それを見下ろすようにガウン姿の人物が佇むバスルームの写真。横たわっているのはエリザベス。では隣で見下ろすのはー? 医師の正体とは? そして「理想的な候補者」の意味とは? 多くの謎と大きなインパクトを残すカットとなっている。
主演は、“美&若さ”への執着を圧倒的怪演で見せつけ、45年以上のキャリアを塗り替える代表作へと押し上げた、デミ・ムーア。かつて「ポップコーン女優」と呼ばれていたと明かすほど悩んでいたキャリアを自らの力で乗り越え、再評価を獲得。アメリカでは「デミッセンス」(デミ・ムーアのルネッサンス)という造語が世界中のメディアを絶賛お騒がせ中のいま最も旬な女優のひとりだ。
共演は、昨年話題を呼んだヨルゴス・ランティモス監督の『哀れなるものたち』にも出演、弾けるような若さと美貌でデミに対峙する、時代のイット・ガール、マーガレット・クアリー、そして監督と脚本を手掛けたのは天才・コラリー・ファルジャ。
本作を執筆した理由を「年齢、体重、からだの輪郭などが、その「理想の」型から外れていく時、世間は、『お前は女としてもう終わりだ』と私たちに宣言します」「これこそが女性の監獄」と断言、「本作は、これを吹っ飛ばす時が来た」と宣言している。
美への執着と、成功への渇望がせめぎ合い、やがて狂気が侵食していくー脳裏に焼きつくヤバすぎるラストシーンから、一度見たら逃れられない!想像のはるか先で暴走する狂気のエンタテインメントが完成した。
『サブスタンス』は5月16日(金)全国ロードショー