家財保険の保険金額は100万円でも十分?家財保険の目安額も解説
「家財保険の保険金額が100万円でも十分なケースを知りたい」
そのような方に向けて、この記事では家財保険についてくわしく解説します。
「万が一のために家財保険が必要なのはわかるけど、あまりお金もかけられない」
という方が多いのではないでしょうか。
家財保険の計算方法や決め方を参考にして、後悔のない家財保険選びをしましょう。
家財保険の保険金額が100万円でも大丈夫なケースとは
ここでは家財保険の保険金額が100万円でも問題ないケースをご紹介します。家財保険にかけるお金を節約したい方は参考にしてみてください。
そもそも家財が少ない
所有する家財が少ないのであれば、家財保険の保険金額は100万円ほどで十分でしょう。近年では、ミニマリストの生活に憧れる人も増えてきています。ミニマリズムとは、必要最低限かつ自分にとって大切なものだけで暮らそうという考え方。ミニマリストほどではないにせよ、家具が少なければ少ないほど保険金額も少なくて済み、家財保険の保険料を抑えられるメリットがあります。
全焼を前提としない
家財保険の契約内容を全焼を想定するか、半焼を想定するかで大幅に保険金額が変わってきます。全焼を想定するのであれば全ての家財を購入しなおす必要があるため、保険金額を100万円どころか300万円に設定しても足りないかもしれません。しかし、半焼を前提にして、いくらかの家財の補償さえあればいいと考えるのであれば、100万円でも十分でしょう。
預貯金でカバーする
家財保険の保険金額を100万円ほどにしておいて、残りの不足分は預貯金で補う方法もあります。そうすれば、余計な家財保険料を支払わずにすみますよね。
再購入時に安値で買うor再購入しないという選択肢
不幸にも火事に合った時点でのライフステージが物件購入時から変化している場合、これまで使用していた家財が今後も必要になるとは限りません。その機会に「あの家財は今も必要なのか」と自問してみましょう。案外いらないものがたくさん出てくるかもしれませんよ。そうすることで無駄な出費を抑えられます。
また、購入する際もリサイクルショップなどを活用して安価で購入するようにすると、補償額が100万円でも事足りるかもしれません。
家財保険の保険金額の計算方法
ここでは家財保険の保険金額を考えるときの計算方法を解説します。
積算評価法
積算評価法とは、所持している家財の量を把握し、それらをもう一度購入する場合の金額を算定する方法です。今ある家財をもとに算定する方法であるため、比較的正確な金額が算出されるのが積算評価法のメリット。ただし、地道で時間がかかってしまう点がデメリットです。
簡易評価法
簡易評価法とは、世帯構成や家の面積などを基準に保険料を計算する方法。保険会社が考えた基準をもとに算出する方法のため、あくまで概算です。さらに、その基準も保険会社によって差があります。手っ取り早く計算できるのがメリットである一方、実際の金額よりも大幅な上ブレや下ブレが発生する恐れがある点がデメリットです。
家財保険の補償になるもの・ならないもの
ここでは家財保険の補償の対象になるものとならないものを解説します。また、高額なものの取り扱いは別途対応が必要ですので、あわせて解説します。
家財保険の補償になるもの
家財保険の対象になるものはいわゆる「生活用動産」というものです。
具体的には
・衣類・家具・家電・食器・書籍・自転車
などが対象です。
家財保険の補償にならないもの
では、どのようなものが家財保険の補償外なのでしょうか。
・現金・有価証券・切手・印紙・自動車・動植物・データ類・自動車・建物の一部
上記のようなものが補償外です。
自動車や建物の一部は補償に含まれませんが、自動車保険や火災保険などの対象になるためご安心ください。
高額なものは明記物件扱いに
生活用動産だけでなく、高額な貴金属や美術品も家財保険の対象になります。しかし、1点もしくは1組が30万円を超えるものは「明記物件」という扱いになります。
明記物件は契約時に申告して保険証券に記載されていなければ、補償の対象外にされてしまうこともあるため注意が必要です。
家財保険の決め方
ここではどのような家財保険を契約すればいいのか悩んでいる方向けに、家財保険の決め方をご紹介します。家財保険は家具や日用品が補償の対象となるため、個々人のライフスタイルが色濃く反映されます。つまり、人によって必要な保険金額が大きく異なるのです。ここでご説明する判断基準をご自身のライフスタイルやライフプランに当てはめて考えてみましょう。
ライフプランを想定する
まずはライフプランを想定してみましょう。
・契約者やパートナー、子どもの年齢・今後の家族構成
上記を判断材料にして、これから生活動産はどのように増減していくのかを大まかでもいいので、考えてみましょう。
基本的には、家族の人数が増えるのであれば家財は増加しますし、反対に子どもが高校生だと家財は減る傾向にあります。
家財を正確に把握する
積算評価法を利用し、現時点での家具の価値を計算して金額化しましょう。1点もしくは1組30万円以上の明記物件のリストアップも忘れずに。この時点で漏れがあると、家財保険選びの正確性に支障をきたします。手間ですが、正確にリストアップと金額化を行いましょう。
保険会社の簡易評価法も参考にする
現時点での家財の価値がわかれば、次は保険会社の簡易評価法とも照らし合わせてみましょう。ただし、保険会社によって金額が異なるため、いくつかの保険会社を比較するのがおすすめです。
保険でどこまでカバーするかを決める
ここまでくると、大まかな家財の価値と今後のライフプランが把握できているでしょう。そのうえで、家財保険でどこまでその金額をカバーするのかを検討していきます。
現在の現預金のバランスとこれからの支出のペースがカギになってきます。基本的には家財保険を最小限に抑えて、預貯金でバランスをとる方法がおすすめです。今後さらに支出が増える予定があるなら、なおさらです。あなたのライフプランに沿った、適切な家財保険選びをしましょう。
あなたに合った家財保険選びを行いましょう
この記事では家財保険の決め方について解説しました。家財保険は100〜500万円と保険金額が幅広いため、適切な金額を想定する必要があります。
一方、「家財保険にあまりお金をかけたくない」という方も多いでしょう。そのような方はぜひこの記事を読んで保険金額や保証内容を検討してみてくださいね。もちろん「保険料が安ければ安いほどいい」というものでもありません。自分や家族のライフプランや家財の状況などを念頭に置いて、慎重に検討しましょう。