【京都ツウ】清水寺境内で京都初のビール醸造指導をしたドイツ人化学者「ワグネル顕彰碑」
汁物大好きな三杯目 J Soup Brothersです!FU~FU~☆彡今回は左京区岡崎の公園内にある巨大な顕彰碑。近代産業の父とも言えるドイツ人化学者ゴットフリード・ワグネルの顕彰碑。
かつて清水寺境内でビール醸造指導にあたったドイツ人化学者
左京区岡崎、京都府立図書館北側にある公園『ワグネル公園』。
公園内からも平安神宮の大鳥居や京都府立図書館の歴史的建造物が見られる、そんな立地にある公園。この時も小さなお子さん連れの親子が利用されていました。
その公園の中央。チェーンが張られていますが、何やら大型の石碑があり、円形階段になっています。
公園名『ワグネル公園』からも察することができますが、こちらは日本近代工業の指導者であり、新紙幣1万円札のモチーフである渋沢栄一ともゆかりのあったドイツ人化学者・ゴットフリード・ワグネルの顕彰碑。
ドイツ出身のワグネルは事業参加のため来日し、その後日本政府に雇われた珍しい経歴の人物。京都府立医学校、東京大学教師、および東京職工学校教授などを務め、佐賀県の有田焼、陶磁器やガラスなどの製造も指導し、日本の近代産業に大きな功績を残しました。
さらに、京都初のビール醸造を指導したことでも知られています。明治10年(1877年)府営の理化学研究機関『京都舎密局(せいみきょく)』でビール醸造を開始。
当時、清水寺の音羽の滝近くの水源がビール醸造に適した水であるということで、なんと清水寺境内に『京都舎密局麦酒醸造所』を建設。4年でビール醸造は終了しましたが、そこでビール醸造を学んだ人がのちにビール会社を設立。明治28年(1895年)、京都・岡崎で開催された第4回内国勧業博覧会では、アサヒビールの前身『大阪麦酒会社』がビールの販売所を設け、人気を博しました。
そんなビールゆかりの地であり、京都初のビール醸造指導をした人物の顕彰碑。かつて清水寺境内でビール醸造が行われていたなんて、私もつい最近知ったほど(笑)ちょっと面白い、京都ツウ観光スポットですね。
詳細情報
名称:ワグネル顕彰碑
場所:京都市左京区岡崎成勝寺町71