パ・リーグ球団別週間MVP オリックス太田椋がリーグトップ!ロッテの19歳・寺地隆成も躍動
打率.455、wRAA4.3の太田
プロ野球パ・リーグは首位のオリックスが2勝4敗と負け越し、3勝2敗だった日本ハムに1差に迫られた。6連敗していた楽天が先週は5勝1敗と盛り返し、西武も4勝2敗で勝率5割に復帰。逆にソフトバンクは1勝5敗で最下位に低迷している。
SPAIAでは4月15日から20日までのwRAAを集計。本塁打数や安打数も含めて打撃面で貢献度の高い選手を「週間MVP」として球団別に紹介する。
wRAAとは、リーグの平均的な打者が同じ打席数の場合と比べてどれだけチームの得点を増やしたかを示す指標。平均的な打者なら0となり、貢献度が高いほど数値は大きく、低ければマイナスになる。wRAAが10なら、その打者が打席に立つことで、平均的な打者より10点増えたと評価できる。
パ・リーグトップのwRAA4.3をマークしたのはオリックス太田椋。18日の日本ハム戦で2号ソロ、翌19日には猛打賞など22打数10安打の打率.455をマークした。
天理高からドラフト1位で入団して7年目の24歳。ここまで12球団の規定打席到達者で唯一の打率4割をキープしており、今季は大きく飛躍するシーズンとなるかもしれない。
楽天・宗山塁、日本ハム野村佑希も上昇
2勝3敗だった5位ロッテは、明徳義塾高から入団2年目の捕手・寺地隆成がチームトップのwRAA3.2。9番でスタメン出場した18日の楽天戦でプロ初アーチを含む2本塁打を放つなど11打数4安打の打率.364を記録した。伸び盛りの19歳にさらなる成長が期待される。
楽天は黄金ルーキー宗山塁がwRAA3.2をマークし、初の週間MVPに輝いた。先週は6試合中5試合で安打を記録し、16日のソフトバンク戦で上沢直之から1号ソロを放つなど26打数9安打の打率.346、2本塁打。5球団競合の実力をいかんなく発揮している。
2位・日本ハムは野村佑希が17打数6安打の打率.353で、チームトップのwRAA2.3を記録した。12日の西武戦から7試合連続安打を継続中で、20日のオリックス戦では4四球を選ぶなど存在感十分。4番も徐々に板についてきた。
西武ネビン、ソフトバンク佐藤直樹も奮闘
3位・西武は来日1年目のタイラー・ネビンがwRAA1.9でチームトップ。16日のオリックス戦で1号ソロを含む2打点を挙げ、二塁打4本を記録するなど25打数7安打の打率.280だった。投手陣は充実しているだけに、ネビンの加入で打線に厚みが増せば心強い。
最下位ソフトバンクでは2019年ドラフト1位の佐藤直樹が気を吐いた。14打数3安打ながら、wRAA1.3はチームトップ。20日の西武戦では2安打1打点で連敗脱出に貢献した。2023年オフに一度は育成契約となった元ドラ1が奮闘している。
ソフトバンクが最下位に低迷する予想外の展開が続くパ・リーグ。先々週、12球団トップのwRAA5.6で週間MVPだった山川穂高は、先週23打数1安打と一転して沈黙した。オリックスのように長く好調をキープできる選手が揃っているチームが上位におり、今後も週間MVPに輝いた選手が調子を維持できるかはひとつのカギと言えそうだ。
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記事:SPAIA編集部