【倉敷市】【7/20(日)・21(月)開催】ふなおワイナリー夏まつり ~ 夏の暑さを吹き飛ばし、大人も子どもも楽しもう!マスカットの味わい深い新商品も
7月12日は、今年(2025年)で21周年になるふなおワイナリーの創業日。
創業日を記念して、7月20日・21日の両日、夏まつりがおこなわれます。これまで周年イベントは開催してきたそうですが、「夏まつり」をおこなうのは今回が初めてだそうです。
「7月12日は土曜日なのに、なぜ当日に開催しないのですか」と尋ねたところ、
「大人も子どもも楽しめるイベントにしたかった」
とのことで、夏休みに入ってすぐの時季に夏まつりを開催することに決めたそうです。
「ふなおワイナリーの夏まつり」とは
「ふなおワイナリーの夏まつり」は、2025年7月20日(日)・21日(月・祝)に開催されます。
以下のような内容が予定されており、大人も子どもも一緒に楽しめるイベントになりそうです。
・20日は子どもたちが喜びそうな屋台が並びます
・21日は小物作りが体験できるワークショップ
・両日とも、近隣のさまざまなお店がおいしい食べ物や珍しい品を出店します
詳細は、以下の画像を確認してください。
また、7月には二つの新商品が発売される予定です。夏まつりでも販売されるとのことなので、新商品も紹介します。
「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を使ったアイスクリーム
新商品の一つ目は、2025年7月3日に発売された「マスカット・オブ・アレキサンドリア」を使ったアイスクリーム。
正式名称は「ふなおワイナリーのぶどう畑で育ったマスカット・オブ・アレキサンドリア約8粒の果汁が入ったICE CREAM」という、少し長めの商品名です。
ふなおワイナリーオリジナルのスイーツとしては、2024年に発売した「ジャンナ・プリン」に続く第2弾。マスカットアイスは、倉敷市有城にある「ル・フォワイエ」とのコラボレーションで開発されたそうです。
試食させていただいたところ、アイスクリームならではの濃厚さがありながら、甘すぎず、しっとりとした口どけで、大人はもちろん小さなお子さんにも食べやすいと感じました。
このアイスクリームは、ふなおワイナリー本店とアイビースクエア店だけの限定販売で、他では手に入らないそうですが、7月12日に真備支所で開催される「真備・船穂総おどり」の会場では販売されるそうです。
もちろん、今回の夏まつりでも販売されます。
開発の意図を、支配人の城後哲也(じょうご てつや)さんに聞きました。
──ワイナリーなのになぜ、次々とスイーツを作っているのですか?
城後(敬称略)──
岡山県では、全国のマスカット・オブ・アレキサンドリアの95%を生産しており、なかでもここ船穂町はその一大産地です。
ふなおワイナリーは「マスカット・オブ・アレキサンドリアの芳醇な香りをそのままに、一年中届けたい。アレキの産地である船穂町の名前を全国に知らしめたい」という想いで創業しました。
ところが、マスカット・オブ・アレキサンドリアを生産するぶどう農家さんの高齢化、また近年の品種改良により種のないぶどうが好まれるようになりました。このため、マスカット・オブ・アレキサンドリアを家庭で口にする機会は、徐々に減ってきています。
そこで、ワイン以外の特産品を開発することで、お酒を飲めないかたや幅広い年齢層のかたにも、マスカット・オブ・アレキサンドリアに親しんでいただき、その味と名前をさらに広めていきたいと考えています。
実はこの他にも、マスカット・オブ・アレキサンドリアのビネガーやジュースなども今後展開していく予定です。
どうぞご期待ください。
七夕発売の限定ワイン「2024 マスカット・ベーリーAロゼ 辛口スパークリング」
もう一つの新商品は、ふなおワイナリー初のロゼスパークリングワイン「2024 マスカット・ベーリーAロゼ 辛口スパークリング」です。
令和7年7月7日という、7が並ぶ日に登場します。限定489本の販売となります。
このスパークリングワインは、ぶどうを粉砕した際に自然に流れ出るみずみずしい果汁(フリーラン)のみをぜいたくに使用し、さらに辛口ワインならではの酵母の特徴を最大限に引き出すシュール・リー製法による旨味が特徴です。
シュール・リー製法
発酵後に澱(おり)の上でワインを一定期間熟成させる方法
手間ひまかけたマスカット作り~秋には収穫体験も
ふなおワイナリーにある「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のビニールハウスで、作業しているようすを見学させていただきました。
ビニールハウスのなかには、小さな緑色のマスカット・オブ・アレキサンドリアの房が一面にあります。この日もとても暑いなか、枝ぶりや房のバランスなどを見ながら、余計な葉を切ったり房を整えたりしていました。
不要な芽を取り除く芽かき、枝葉を整え固定する誘引、粒を減らして整える間引きと、手間のかかる作業が春から次々とあります。
ハウスのなかを何度も繰り返し行き来しながらの作業は、どれも上を向いておこなう作業で、とても大変なのだろうと感じました。
今年もこのマスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にしたワインの仕込みが、9月頃から始まるとのことです。
また、このハウスでワイン用に栽培されたマスカット・オブ・アレキサンドリアの収穫体験もおこなわれるそうです。ぜひ足を運んでみたいと思いました。
緑豊かなワイナリーの夏まつりをお楽しみください
「ふなおワイナリー夏まつり」を企画した、ふなおワイナリー有限会社 広報担当の宗海ナミ(そうかい なみ)さんは、以下のように話していました。
宗海(敬称略)──
春のさくらまつりには、小さなお子さんからご年配のかたまで、多くのかたにお越しいただきました。
「初めてワイナリーを訪れました」とお話しくださるファミリー層のお客様も多く、とてもうれしく励みになりました。
今回の夏まつりはとても暑い時季の開催ですが、桜の季節とはまた違う緑豊かなワイナリーで開催される夏まつりを、ぜひお楽しみください。
当日は、冷やした新商品のスパークリングワインをグラス販売予定です。地元から出店してくださるお店では、ワインに合うおつまみもご用意しています。
どうぞご期待のうえ、お越しください。
おわりに
春には桜の多さに圧倒された「ふなおワイナリー」。
さくらまつりに行った知人は「こんな桜の名所があったなんて知らなかった。来年からはここでお花見をしようかな」と言っていました。
今回私が訪れたときには、周辺の山はすっかり緑に包まれていました。豊かに葉が茂った桜の木々が陽射しを浴びるようすを見て、思わず「山滴(したた)る」という言葉が浮かんだほどです。
春に巣作りをしていたツバメたちのひなはすっかり大きくなって、巣立ちの練習をしていました。夏まつりの頃には、きっとどの巣も空っぽになっていることでしょう。
夏のワイナリーにも多くのかたが訪れて、みんなが楽しめるイベントとして盛り上がることを願っています。