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タイと日本の架け橋に “メイドイン伊賀”の「サプリ」共同開発 中外医薬生産

伊賀タウン情報YOU

みどりヶ丘工場併設のプロバイオセンターを案内する田山社長(右)=伊賀市西明寺で

 中外医薬生産株式会社(本社・三重県伊賀市)のタイのビジネスパートナーが10月中旬に来日した。来日したのは女優でインフルエンサーのオーパル・パーニサラーさんらで、同社の乳酸菌培養棟「プロバイオセンター」(同市西明寺)などの施設見学と、共同開発している商品の打ち合わせを行った。

 2022年設立のプライムヘルス社は、タイ国内で日本品質のヘルスケア製品(医薬品・サプリメント)を供給することをコンセプトとしており、タイのドラッグストア店頭やオンラインで商品を販売している。今回は、美容外科医で同社CEOのスミス・アラヤスカルさんと、その妻のオーパルさん、同社のルッカナ・ジャオヴィシダさんらが、子どもたちを含む計15人で伊賀を訪れた。

プライムヘルス社が開発しているサプリメント「イノザイム」のパッケージデザイン

 共同開発の新しい商品は来春発売予定のサプリメントで、20代から50代の若い現役世代がターゲット。ギャバやマンゴーなど植物由来の素材を使ったノンシュガー・ノンカフェインの商品で、集中力を高めたい時や、仕事やスポーツなど思考機能を維持・向上させたい場合などを想定して開発されたという。

 グレープ味の試作品をテイスティングしたオーパルさんは「アロイ!(おいしい)」と太鼓判。今年5月に完成したプロバイオセンターを見学し、スミスさんとルッカナさんは「乳酸菌など新しい原料を生み出せる素晴らしい研究所」と印象を話していた。完成したサプリは今後オーパルさんがイメージモデルを務め、販売促進活動を進めていくという。

伊賀観光や農村体験も

 親日家でもある一行は、市街地の「城下町ホテル」に宿泊し、スミスさんらがセンターを見学している間、子どもたちは伊賀市内で忍者体験や農村体験を楽しんだ。子どもたちは初めての体験に「コンバインが楽しかった」「タイでは見たことのない生き物を発見して驚いた」などと感想を話していた。一行は同市広瀬の古民家カフェで昼食をとった後、伊勢・鳥羽方面へも足を伸ばした。

農機具に乗せてもらう子どもたち=伊賀市広瀬で

 中外医薬生産の田山林太郎社長は「当社が日本で培ってきた医薬品やサプリメントの開発実績とノウハウ、エネルギーとスピード感あふれるタイの市場。それぞれの強みを活かし、刺激を受け合いながら研究開発を進めていきたい」と抱負を語った。

【中】スミス・アラヤスカルさん(44)
バンコク在住の美容外科医、俳優。専門は皮膚科、美容医療、アンチエイジング医療。プライムヘルス社CEO。

【右】オーパル・パーニサラーさん(42)
スミスさんの妻でプライムヘルス社の商品プロモーションを担う。女優、司会者、歌手、DJなど多方面で活躍するインフルエンサーで、インスタグラム(https://www.instagram.com/opalpanisara/)のフォロワーは649万人。

【左】ルッカナ・ジャオヴィシダさん(38)
バンコク在住の事業家。ワシントン大学卒。日本では豊田通商などに勤務。プライムヘルス社取締役。

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