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コロナ禍の影響で欠航中の静岡ー台湾の定期路線。早期復活を期待して、台湾4大都市を巡るなら絶対に外せないグルメや観光スポット10選をご紹介します。

高雄の夜を満喫

2024年1月に開催されたメディア向けツアーに参加し、静岡空港からチャイナエアラインで台湾南部の都市「高雄」に到着したのは午後9時。まだまだ1日は終わりません。

ホテルに荷物を置いたら、地下鉄で高雄の夜の街へ出かけます。

(1)美しすぎる美麗駅

アメリカの旅行サイトが選ぶ世界で最も美しい地下鉄駅ランキング2位に選ばれた「美麗島駅」は必見です。

見どころは4500枚のステンドグラスによる光のドーム。日中は多くの人が行き交いますが、夜は人も少なくガラスアートの前で映え写真を撮るチャンスです。

光のショーも1日3～5回行われます。

■スポット名　美麗島駅
■住所　高雄市新興区中山一路115號
■営業時間　6：00～23：00
■光のショー　月～木11：00、15：00、20：00　
　※さらに金は19：00、土・日は17：00、19：00も実施

(2)珍しい食　六合観光夜市

美麗駅は高雄最大の夜市「六合観光夜市」の最寄り駅でもあります。

メイン通りは毎晩6時から翌日午前2時まで歩行者天国になり、とにかく人が多いです。午後9時～午後11時が最も人出が多い時間帯です。

屋台には肉あり、海鮮あり、果物あり! 珍しい食べ物にワクワクしました。

専用テーブルが道路の中央や屋台の裏に設置されている場所もあり、その場でのんびり食べたり、飲んだりできます。

ドリンクスタンドも多く果実をその場で絞ってくれます。濃厚なストレートジュースからソーダ割、ミルク割等バリエーション豊富です。愛玉子という果実から作られるゼリー状のスイーツをトッピンした物もありました。

日本では見た事のない果物がたくさんありましたが、どこの屋台も大抵お味見をさせてくれました。

そして、お酒好きには欠かせない台湾ビール。製造から18日以内の新鮮なビールがありました。

賞味期限が18日間ですからコンビニエンスストアでは見かけませんでしたが、夜市や飲食店で飲むことができます。サッパリして飲みやすいお味です。

■スポット名　六合観光夜市
■住所　高雄市新興區六合二路
■営業時間　18：00～翌2：00（店によっては午前2時前に閉店）
■アクセス　 MRT「美麗島駅」11番出口から徒歩約2分・「高雄駅」徒歩約2分

(3)無数の明かり　三鳳宮

翌朝、まず高雄市内で訪れたのは300年以上の歴史ある寺院、三鳳宮です。

高雄駅から徒歩約12分と、行きやすさもポイントです。

中では多くの観光ボランティアが、あめやペットボトルのお水を無料で配っています。帰る時にはポケットが棒付きのあめでいっぱいでした。

信仰心の強い台湾の人々が多く訪れ、無数のちょうちんが圧巻です。

日本とはまた違った参拝の作法があり、熱心に祈願をする人やポエ占いと呼ばれる日本のおみくじのような物で神様のアドバイスを受けていました。

午前中に訪問しましたが、三鳳宮に行くなら夕暮以降がおすすめ。多くのちょうちんのライトアップは圧巻です。

■スポット名　三鳳宮
■住所　高雄市三民區河北二路134號
■営業時間　05：00～22：00
■アクセス　「三塊厝車站」徒歩約7分・「高雄駅」徒歩約12分

“台湾の京都”台南へ

台湾2日目は高雄から台南、そして台中へバスで移動しながらの観光です。

(4)歴史感じる赤崁楼

台南のおすすめスポット、赤崁楼（せきかんろう）は1653年にオランダ人が創設し、当時はプロビンティア城と呼ばれたそうです。

台南で最も歴史がある史跡で、オランダ人自身が現地の人たちから自分たちの身を守るために建てたものですが、その後修復され現在の姿になっています。

赤崁楼の周辺には廟や庭園もあり、台南の人気スポットになっています。

■スポット名　赤崁楼
■住所　台南市民族路二段212號
■営業時間　8：00～17：30　※土のみ～21：30
■アクセス　台鉄「台南駅」より徒歩約17分・台南駅前バス乗り場から3、5番バス乗車、「赤崁樓」バス停下車

(5)度小月でタンツーメン

赤崁楼を出て右手に見えてくるお店、「担仔麺（タンツーメン）」で有名な度小月擔仔麺。

訪れたのは午後3時ぐらいで、食事の時間ではありませんが、小さな器で提供されているタンツーメンを見て「これはおやつとしていける!」と判断。提供もスピーディーで注文から完食までわずか10分でした。

濃い味ではありませんが、だしの効いたスープがおいしかったです。麺は日本のラーメンに比べると少し柔らか目の印象でした。

■スポット名　度小月擔仔麵
■住所　台南市中西區民族路二段216號
■営業時間　10：30～23：30
■定休日　火

台中の超人気スポットへ

台南から台中へは車で約2時間の距離です。台中に行ったら絶対に外せない、写真映え間違いなしの人気スポットに行きました。

(6)宮原眼科でスイーツ

夜は台中に移動して人気スポット「宮原眼科」へ。眼科でスイーツ?!とびっくりしましたが、宮原眼科は1927年に日本人の眼科医だった宮原さんが開業した元病院です。

戦後、宮原さんは帰国し建物はそのままに。この歴史ある建物をパイナップルケーキで有名な日出グループがリニューアルし、大人気スイーツショップ「宮原眼科」として生まれ変わったのです。

お土産用のパイナップルケーキも、ここでゲットしました。

ショーケースの中には美しく飾られたチョコレート!　店内もファンタジーな雰囲気でワクワクしました。

長蛇の列ができていたのは、宮原眼科アイスクリーム。

アイスのお味を選んだら、トッピングのフルーツや、クッキーなどのスイーツ選びます。アイスは1個90元（約424円）、2個160元（約755円）、3個225元（約1062円）ですが、トッピングは無料!

トッピングにイチゴとレーズン、パイナップルケーキなどを選び、これでもかなり小ぶりバージョンです。お友達とシェアして食べると良いですね。

■スポット名　宮原眼科
■住所　台中市中區中山路20號
■アクセス　台鉄「台中駅」改札から徒歩約5分

見どころ満載台北！

3日目は政治経済の中心地、台北まで北上しました。

(7)忠烈祠の衛兵交代式

絶対見ておきたいのが忠烈祠（日本で言う護国神社）で毎時行われる「衛兵交代式」です。

多くの観光客が見守る中、5人で隊列を組み行進をする様子は圧巻。寸分狂わぬ動きはまるでロボットのようです。衛兵の所属によって制服も異なるので、何度も見たくなります。

忠烈祠は 1969年 に創建されました。 辛亥革命（中華民国成立時）や抗日戦争、国共内戦で、戦没した約33万人の兵士が祀られています 。台湾の国家元首が毎年春と秋に参拝をしているそうです。

■スポット名　忠烈祠
■住所　台北市中山区北安路139號
■営業時間　9：00～17：00
■アクセス　台北駅からバス247番、287番線で忠烈祠バス停下車

(8)国立故宮博物院

そして世界4大博物館のひとつ「国立故宮博物院」は必見です。中国歴代皇帝の至宝を約2万点展示、貴重な所蔵品を見ることができます。

所蔵品の中でも有名な白菜（翠玉白菜）や角煮（肉型石）はこの日、別の展示会場に出張中でお目にかかれず残念。

広大な敷地に建つ3階建ての本館や、約7000坪の本格的な中国式庭園に驚きました。ツアーなどでは決められた時間内に全館見る事は不可能なので、事前に見たい所蔵品のチェックをして効率良く館内を回るのがおすすめです。

■スポット名　国立故宮博物院
■営業時間　8：30～18：30　※金・土～21:00（閉館30分前まで入場可）
■アクセス　MRT淡水信義線「士林駅」1番出口正面バス停より 紅30、小18、小19、255、304、815で約10分 「故宮博物院」で下車
■定休　月　※ただし2024年3/11、4/1、5/20、6/10、6/24、7/8、8/5、9/2、9/9、9/16、10/21、11/11、12/16は開館予定

(9)鼎泰豊で小籠包

5日間の台湾の旅で多くの食事をしましたが、1番おいしかったのは台湾発祥、世界に進出した名店、鼎泰豊の小籠包でした。本店は長蛇の列でしたが、外せない台湾グルメです。

■スポット名　鼎泰豊　
■住所　台北市信義路二段194號
■営業時間　10：00～21：00(土・祝は９：00～)
■定休　旧暦大晦日･元旦、4月に行われる新年会開催日
■アクセス　MRT「東門駅」5番出口から出てすぐ目の前

(10)ノスタルジック九份

まだまだご紹介したいおすすめスポットはたくさんありますが、最後に一番印象的だったノスタルジックな街「九份」をご紹介します。

台北からは日帰りできる距離にある九份。

千と千尋の神隠しのモデルではないかと言われ、人気の観光名所となりました。かなりの雨が降っていたこの日も、観光客で大賑わいです。

山の中腹を東西にはうに広がる基山街。階段を登りながら立ち並ぶ飲食店や土産物店をチェック。街の景観も夜景も美しく、大人気のエリアです。

■スポット名　九份
■アクセス　台鉄「台北駅」から東部幹線「瑞芳駅」へ。金爪石行きのバスに乗り換え15分～20分、「九份老街」バス停下車。

九份に来たらおすすめの芋圓（芋団子）。老舗の賴阿婆芋圓で温かいものを頂きました。

スープのお味はお汁粉。モチモチ食感の芋団子が美味です。

■スポット名　賴阿婆芋圓
■営業時間　9：00～20：00
■定休　なし

台湾便の復活に期待

台湾には多くの寺院があり、優れた建築技術が生み出す美しさ、そして広大さ、長年刻まれた奥深い歴史が本当に圧巻でした。

また、夜市では屋台の多さに時間を忘れ、深夜まで食べ歩きました。台湾最高! ぜひまた訪れたいです。

3月29日まで運航している高雄チャーター便は、台湾の旅行会社が企画しているため、原則日本人の利用はできません。1日も早く静岡空港からの定期便が再開し、コロナ禍前と同様にみなさん気軽に台湾に行くことができるよう願っています。

取材/髙橋麻子