レディー・ガガ、自身の“男性説”について語る 毅然とした態度を貫く理由
レディー・ガガ(38)が、キャリア初期の頃に浮上した自身の“男性説”に対する噂に言及した。ガガは2009年に「本当は男性」という噂が流れ始め、インタビューでは必ずその件について質問された。LGBTQ+コミュニティーの熱心な支持者であるガガは、こういった誤報に対処するための強い信念を明かした。
ビル・ゲイツとの対談で自身の“男性説”に言及したガガ。動画はこちら
レディー・ガガに“男性説”が浮上したのは、2009年に開催された英野外フェス「グラストンベリー・フェスティバル」のパフォーマンス後だった。ネット上で拡散された写真で、ステージに立つガガの下半身が膨らんでいるように見えたことから「本当は男性」「両性具有者」という噂が広まった。
ガガは2010年に英誌『Q』のインタビューに応じた際、そのような噂に対して過激な発言をしていた。
「今年最大の話題として、私に男性器があるという噂が広まったことは、誰もが知っている。だから、彼らが望むものを与えても良いんじゃない? 自分に男性器を付けてやりたいわ。」
「私はステージでは男性的な振る舞いをして、低音域で歌っている。これって突然のことじゃないわよね? 私はそれを美しく、芸術的に表現したい。これを『レディー・ガガの粘り強さ』とでも名付けたいわ。」
しかし、ガガは自身の“男性説”について肯定や否定をするでもなく、毅然とした態度を取ってきた。
2011年、ガガは米CNNのアンダーソン・クーパーにインタビューされた時、「あなたには男性器があり、両性具有だという噂がありました。多くのアーティストなら、『これは絶対に真実ではない』と何らかの声明を発表するでしょう。しかしあなたは、噂を楽しんでいるようだ」と聞かれると、次のように答えた。
「たぶん、楽しんでいるのかもね。それって、そんなに酷いこと? どうして私が時間を無駄にして、男性器があるかどうかについての声明を出す必要があるの? 私のファンは気にしていないし、私だってそうよ。」
そんなガガが、Netflixで18日に配信開始された新シリーズ『What’s Next? ビル・ゲイツと考える未来の展望』のエピソード2にゲスト出演し、マイクロソフト創業者で慈善家のビル・ゲイツと対談した。
ガガは自身の“男性説”に言及し、「20代前半の頃、私が男性だという噂が出たのよ」と言うと、このように続けた。
「ツアーやレコードのプロモーションで世界中を旅したけれど、インタビューでは必ず、『あなたは、本当は男性だという噂があります。それについて何か言うことは?』と聞かれた。当時、ネット上では加工画像が出回っていたのよ。」
しかし、ガガはそのような質問に答えることはなかった。LGBTQ+コミュニティーの熱心な支持者であるガガは、ジェンダーやセクシュアリティを理由にいじめや虐待を受けている人々に比べれば、このような噂や質問は重要ではないと思ったからだ。
「質問に答えなかったのは、私はあのような嘘に振り回されていないと感じたから。そして『私のような公人が恥じていたら、同じような理由でいじめられている子どもは、どう思う?』と考えたからよ。」
「私はこれまで、噂を訂正することが他の人々の幸福にとって最善ではない状況に陥ったことがある。だからあの時、私は別の方法で考えさせるようにし、混乱を招こうとした。誤った情報を利用してね。」
ガガはキャリアを積んでいくうちに、自身に対する誤報や質問に対して打たれ強くなったという。
「20歳の頃から、私についての嘘が広まることには慣れている。私はパフォーマーだから、この状況をある意味で面白いと思えるのよ。」
なお、ガガはファッション誌『VOGUE』10月号のインタビューで、4月に恋人で実業家のマイケル・ポランスキー氏からプロポーズを受け、婚約したことを明かしていた。
画像は『Lady Gaga Instagram「@btwfoundation and @cottononfoundation opened our Kinder Braver Together Pop-Up today」』より
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)