最強の剣士「柱」の思いを最新のミュージアムで ― 『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 -そして無限城へ-』〈レポート〉
2019年に「竈門炭治郎 立志編」放送が始まってから5年。吾峠呼世晴による漫画作品を原作にしたアニメ「鬼滅の刃」は、各シリーズとも多くのファンを魅了し、先日は『劇場版「鬼滅の刃」無限城編』の制作も発表されて話題になりました。
千年にわたって鬼舞辻無惨と戦ってきた鬼殺隊の想いを繋ぐ、最強の剣士たちである9人の「柱」に焦点を当てた展覧会『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 -そして無限城へ-』が、CREATIVE MUSEUM TOKYO で開催中です。
エスカレーターで「CREATIVE MUSEUM TOKYO」へ
会場は東京・京橋に建設されたTODA BUILDINGの6F。本展でこけら落としとなります。
「CREATIVE MUSEUM TOKYO」『アニメ「鬼滅の刃」 柱展 -そして無限城へ-』展 入口
柱9人の中から1人を選んで、カード型の入場特典「柱札」を受け取ったら、早速展示室へ。冒頭の 1.「柱 ― 結集」は、柱9人のが結集する大迫力の映像です。
続く 2.「柱 ― 個性」では、9人が大グラフィックと映像などで立体的に展示。ここで「花柱」裏面のQRコードを読み取ると、選んだ柱が煉獄杏寿郎なら、煉獄杏寿郎の声で9人を紹介する音声コンテンツも楽しめます。
2.「柱 ― 個性」
3.「柱 ― 身体」には、等身大の柱たちのグラフィックがずらり。
それぞれの柱の前には、各柱の日輪刀の柄の部分が再現されていますので、好きな柄を握って柱たちの肉体を想像してください。
3.「柱 ― 身体」
4.「柱 ― 言葉」も、「柱札」で楽しめるコンテンツ。読み取り機でQRコードを読むと、各々の柱の名ゼリフが発せられます。
読み取り機は4つあり、それぞれ別のセリフになりますので、順番にお楽しみください。
4.「柱 ― 言葉」
5.「柱 ― 表情」は大量の原画に包まれる白いゾーン。ひとつひとつの原画から、柱たちのさまざまな表情が感じられます。
5.「柱 ― 表情」
6.「柱 ― 躍動」は、縦横無尽に躍動する柱を感じることができる黒いゾーン。連続するアクション原画により、柱たちの動きの中に入り込んだような感覚を味わえます。
6.「柱 ― 躍動」
展覧会のキモといえるのが、最後の7.「柱 ― そして無限城へ」。まずは映像で「柱稽古編」最終話の産屋敷邸から無限城への落下シーンを体感。演出は大画面映像と立体音響だけでなく、床振動と風も組み合わせた最新技術が用いられており、かなりの迫力で世界観に没入できます。
映像が終わって扉が開くと、なんとそこが無限城! まるでテーマパークにいるような、密度が濃い空間をお楽しみいただけます。
7.「柱 ― そして無限城へ」
期間中、会場に隣接するカフェは『アニメ「鬼滅の刃」柱展 -そして無限城へ- カフェ』として営業。9人の柱をイメージして、フードメニュー9品(こだわりカード付)、デザートメニュー9品(名言カード付)、ドリンクメニュー9品(カップスリーブ&紙コースター付)、ボトルドリンク9品(ボトル付)があります。
『アニメ「鬼滅の刃」柱展 -そして無限城へ- カフェ』 (左手前から)水柱・冨岡義勇、蟲柱・胡蝶しのぶ、炎柱・煉獄杏寿郎 のコラメニュー
もちろんオリジナルグッズも充実。開幕後に追加商品も発表される予定です。ショップへの入場も、展示室への入場・観覧後となります。
オリジナルグッズの数々
近年、漫画やアニメをテーマにした展覧会はとても目立っていますが、この「CREATIVE MUSEUM TOKYO」では、今後もアニメ、マンガ、音楽などのポップカルチャーや現代アート、デザインなどを扱っていく予定です。
東京駅ほど近くという絶好の立地から何が発信されるのか、今後の展覧会も注目です。
[ 取材・撮影・文:古川幹夫 / 2024年11月1日 ]
©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable