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コクチョウ、20年ぶりに宮城へ【宮城県登米市】

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白鳥の町・登米市に舞い降りた“黒い天使”

白鳥の飛来地として知られる宮城県登米市に、この冬、20年ぶりとなる珍客が姿を見せた。真っ白なコハクチョウたちの群れに混じって、一羽だけ羽色の異なる黒い鳥―その正体は「コクチョウ(黒鳥)」だ。

登米市迫町の水田地帯に現れたこのコクチョウは、今シーズン3月10日ごろ初めて確認されたもので、関係者によると、宮城県内での飛来は実に20年ぶりだという。地元のバードウォッチャーや写真愛好家たちは、めったに見られないこの黒鳥を一目見ようと、朝早くからカメラを手に現地を訪れている。SNS上でも「白鳥の群れの中に黒鳥がいて驚いた」「神秘的で美しい」と話題になっており、登米の冬の風物詩に新たな彩りを添えている。

コクチョウはオーストラリアやニュージーランドに分布する大型の水鳥で、体長は約110〜140cm。全身が黒い羽毛に覆われ、くちばしだけが鮮やかな赤色という特徴的な外見を持つ。日本では本来見られない外来種で、動物園などで飼育されている個体が脱走したり、国内で繁殖したものが野生化した例もあるが、自然環境でその姿を目にする機会は極めて少ない。

宮城県内でコクチョウが確認されたのは、2000年代初頭以来のこととされている。長年、白鳥の飛来地として整備を進めてきた環境保全の成果が、こうした形で現れているのかもしれない。

登米市は「白鳥の町」として全国に知られており、毎年11月から3月にかけて、数千羽におよぶコハクチョウやオオハクチョウがシベリアから飛来する。特に伊豆沼・内沼周辺はラムサール条約にも登録される湿地で、水鳥の越冬地として国内外から多くの観察者を引きつけている。

この地域では、白鳥の保護活動や自然観察イベントも盛んに行われており、地域住民と自然との共生が進んでいる。その中で現れた“黒い天使”は、まさに自然が見せた一期一会のサプライズだ。専門家の間では、「迷い鳥としてたまたま立ち寄った可能性がある」「風に乗って長距離移動してきたのでは」との見方もあり、引き続きその動向が注目されている。

また、登米市観光協会では、この機会に合わせて「黒鳥と白鳥を探そう」と題した観察キャンペーンの開催を検討している。担当者は「登米の自然の豊かさと、ちょっとした奇跡を体感してもらえるチャンス。多くの方に訪れてほしい」と語る。

登米市内でコクチョウに出会える主なスポットとしては、平筒沼(びょうどうぬま)ふれあい公園と錦橋(にしきばし)付近が挙げられる。​錦橋では、近隣の駐車場の情報を事前に調べておこう。

白と黒が織りなすこの冬の奇跡は、登米市の自然の奥深さと、美しさを再認識させてくれる。希少なコクチョウとの出会いは、今シーズン限りの風景かもしれない。自然の中でしか見られないその姿を、ぜひ一度その目で確かめてみてほしい。

※写真はすべて筆者撮影 (2025.03.29 @錦橋)

阿部宣行

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