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知床斜里のブランド豚を使ったうま味がたまらない!札幌の“ゴールデン街”にたたずむスープカレー店【札幌市豊平区】

Domingo

知床出身の店主が、その熱烈な地元愛をカレーに昇華させた「3104知床スープカレー」。スープは知床斜里のブランド豚「麦王」を活用したシンプルな豚骨で、そのうま味が「これでもか!」というほど込められたカレーです。根強いファンがいるこの味に、どのような思いが込もっているのか。お話をうかがいました。

【画像】一番人気の「サチク麦王豚ハンバーグ」

地下鉄直結の好立地! ふらりと気軽に立ち寄れる

地下鉄南北線「平岸」駅の2番出入り口に直結する「平岸ゴールデン街」。居酒屋やバー、そば屋などバライティー豊かな店が並ぶなか、スパイスの香りを漂わせるのが2017年にオープンした「3104知床スープカレー」です。店主・大東聡(だいとうさとし)さんは知床斜里出身。生まれ育った地元の魅力を伝えるため、使う食材は可能な限り知床産を厳選しています。

こぢんまりとした店内はカウンター5席のみ。穴場感がたまらない

味の決めては知床のブランド豚「サチク麦王」

スープに使用するのは知床「佐々木種畜牧場」で育てられたブランド豚「サチク麦王」。スープは豚の大腿骨と中落ち肉がついたあばら骨、さらにバラ肉のブロックも加えてしっかり抽出。そこに、昆布の王様ともいわれる羅臼昆布、鮭節を加えて深みのあるうま味を引き出しています。

トッピングの「角煮一発」300円。スパイスで下味を付けている

一口すするとあっさりとした口当たり。そこにスパイスの存在が引き立ち、豚骨スープ特有のまろやかなコクが余韻として押し寄せる絶妙なバランス。和の素材こそ取り入れていますが、決して“和風スープ”ではなく、パンチが効いたしっかり“スープカレー”。それぞれの持ち味を活かした奥行きのある味わいです。

スパイシーなキーマと、ジューシーな角煮を合体

「サチク麦王豚キーマ&角煮」1000円

大東さんのイチオシは「サチク麦王豚キーマ&角煮」。キーマは、ひき肉をホールスパイスとタマネギで炒めスパイシーさが際立つ一品。角煮は脂の甘みと肉のうま味がたまらない、まさにサチク麦王の魅力を表したトッピングです。この2つが組み合わさることでスープのうま味をより濃厚に、香り高くしており、店のこだわりをとことん味わうことができます。一般的なスープカレーの価格と比較するとリーズナブルな設定もうれしいポイント。

カウンターの上にはさまざまなスパイスが

スープの辛みは2種類のトウガラシと、ペースト状にしたピッキーヌが土台に。仕上げにかける香味油は、オリーブオイルにマスタードやコショウ、トウガラシを漬け込んだ特製オイルで、重層的で複雑な辛みを演出しています。「ほの辛」から「極辛」までの5段階から選ぶことができますが、大東さんのおすすめは「辛口」です。

こだわりの“手作り”は味噌から梅干しまで!

自家製梅干しは年代よって値段が違う。1個100円から

店内の手書きポップにはクラフトコーラ、アイヌネギの醤油漬け、味噌玉、梅干し…etc。一瞬「カレー屋なのになぜ梅干し?」と思いますが、話を聞くと納得。梅といえば焼き鳥に「梅しそ豚巻」にあるように、豚肉との相性は抜群。梅干しを作る上で生まれる梅酢はカレーの隠し味としても使われており、キリッとした塩味がスープの味の引き締めに一役買っています。

自家製味噌にスパイスや梅を混ぜたもので“味変”アイテム

クラフトコーラはレモンやシナモン、グローブなど定番の素材に加え、梅シロップも加えています。スパイスと梅の風味が、豚骨濃厚なスープと相性ぴったりです。

“あったらラッキー!”な限定メニュー

店主の大東さん。店名の「3104」は名前の「さとし」からきている

限定メニューには、大豆からだしを取るビーガンカレーや、骨から肉まですべて知床産のシカで作られた、ユク(アイヌ語=エゾシカ)カレーがあります。これらの限定メニューが提供されているかは、お店のSNSでお知らせされているので気になる方はぜひ確認を。また、大東さんは札幌を中心に活動するハードコアバンド・TOPESUICIDA(トペ・スイシーダ)のメンバーという一面もあります。自らが出演するライブでは、会場でカレーも提供しているのだとか。イベントが増えてくるこれからの季節、意外なところで知床スープカレーを楽しめるかもしれません!

3104知床スープカレー
■所在地:札幌市豊平区平岸2条8丁目2-6 第2松井ビル 平岸ゴールデン街内
■営業時間:
11:30~15:00(L.O.14:30)、17:00~21:00(L.O.20:30)
土・日曜・祝日11:30~21:00(L.O.20:30)
■休業日:不定休

【ライタープロフィール】
山下 恭平(雑誌・書籍編集者&ライター)
ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。

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