メダカは冬眠する魚!<冬はどうすればいい?>屋外飼育で気をつけたい3つのこと
メダカは“冬眠する魚”ということを知っていますか。
実際に自然界のメダカは冬眠をして冬を越しています。
では、飼育しているメダカはどうでしょうか?
室内飼育のメダカは暖かい環境にいるので冬眠の必要はありませんが、ベランダビオトープなど屋外で飼育しているメダカはそうはいきません。そうしたメダカたちを冬の間に死なせないための方法をまとめました。
そもそもメダカはいつ冬眠するの?
地域にもよりますが、メダカは12月~2月の間が冬眠時期とされています。
具体的には水温が15℃以下になると動きが鈍くなり、10℃以下になると冬眠状態になると言われています。
よって、メダカを冬眠させる場合、11月中旬ごろには冬眠のための準備を始めておく必要がありそうです。
(1)頻繁な水換えは逆効果! 足し水は自然の温度に近づけて
通常時の飼育でも言われていることですが、水を綺麗に保ちたいからといって水換えを頻繁に行うことは魚にとって逆効果です。
特に、冬眠中のメダカは体力温存のため、底の方でじっとしています。水換えをしてしまうとメダカの体力が消耗し、春を迎える前に力尽きてしまう──なんてこともあります。
そもそも、冬眠中は食事や排泄をほとんど行わないため、水換えの必要もあまりありません。
ただし、冬でも水は蒸発していくため、足し水は必要になります。足し水の際の水温は、できるだけ自然の温度に近づけることでメダカたちに与えるダメージも最小限に留めることが可能です。
筆者は、水道水をバケツに汲み置きしてカルキ抜きをするついでに屋外に置いておくことで、飼育水と同じ温度にしています。
(2)エサやりは基本的に行わない!
冬眠中のメダカは基本的にエサを食べません。よっぽど暖冬が続きメダカが活発に動いている時以外は、エサやりは控えましょう。
食べた直後に冬眠に入ると、メダカの体内でエサが腐って病気になることもあります。また、気づいた時には「食べ残しが低床付近でカビまみれに」なんてこともあるので、注意が必要です。
10月末~11月初旬の冬眠前に少し多めにエサを与えて体力をつけさせることで、メダカの冬眠をサポートすることができます。もちろん食べ残しを見つけたら取り除きましょう。
(3)冬眠前には低床掃除を忘れずに!
そして、冬眠の準備としていちばん大事なのが、冬眠前に低床の掃除を行うことです。
前述の通り、冬眠中はできるだけ水換えを控えたいです。となると、冬眠前にできるだけ綺麗にしておく必要があります。
例えば、筆者のビオトープにはアナカリスという水草が入っているので、底に沈んでしまった葉っぱなどを取り除いておかないと、3ヶ月近くは水の底に。これはさすがに衛生的にも良くありませんので、メダカが完全に冬眠してしまう前に、低床に溜まったゴミと一緒に除去しておきましょう。
メダカを冬眠させてみたいと思った際は、ぜひ3つのポイントを参考にしてみてくださいね。
(サカナトライター:さご)