吉田康雄のザ・チャレンジへらぶな【放流日の翌日ってどうよ!?#1】
テーマは「放流日の翌日ってどうよ!?」。茨城県常総市にある小貝川吉野で今シーズン第1回目の新ベラ放流が行われた。総数は約3t。取材は快晴微風の釣り日和となった放流翌日の11月21日(金)におこなった。
小貝川吉野で新ベラ放流
今回ほど取材前にドキドキした経験はない。と言うのも近年は新ベラ確保が難しく、予定していた放流が先延ばしになることも珍しくないのだ。
前回の時点ですでに「放流日の翌日ってどうよ!?」と予告まで打っていたので、仮に放流が延期になったら読者の皆さんに申し開きができない事態になりかねない。
吉田康雄
「でもホントよかったですね。無事に放流がおこなわれて!今回のタイトルだと翌々日でもダメだし1週間後なんてもってのほかですもんね」
そうなんだよ。我ながら思慮が足りないタイトルだったなって反省しきりだよ(苦笑)。
なんて吉田と会話をしていたのは取材日当日の小貝川吉野駐車場で時刻は5時前。開門は6時30分予定なので、1時間半も前に現着していたことになる。
早着したのはいうまでもなく狙いのポイントに入りたいがため。事前に事務所スタッフに確認したところ「放流直後なら北または南桟橋の先端がベストでしょう」とのことだった。さらに個人的にはどちらがお勧めですかと尋ねたところ「北かな」とのアドバイスをいただいたので、是が非でも北桟橋の先端を押さえたかった。
吉田はカート未使用
ゆえに早着したわけだが、この時点で事務所前には10個ほどの仮置き荷物がすでに並べられていた。つまり少なくとも10人以上は、吉田(記者も含めて)よりも前を行く釣り人がいると言うことになる。しかもカートや荷車組が大半だったので、おそらくは遠いポイントを目指していることは明白だった。もし事務所周辺であればカートなどは使わないだろう。
このような時、記者はいつも4輪のキャンプ用カートを使うが、吉田は背負えるライトへらダッフルバッグPA-01とバッカン1個、それにロッドケースとクッションを持ちカートは未使用で行くというから驚きだ。
吉田康雄
「若いですから!」
当日は大盛況のため、開門時刻を10分ほど早めて入場開始。先を行く人を追いこさないように歩を進め、まずは吉野橋を渡り対岸へ。すぐに左折し春には美しいサクラが咲き誇る並木道をえっちらほっちらと進むと、やがて北桟橋入口に到着。
この時点でまだ吉田の前には7人ほどいたが、幸いにも途中で道具を置いたので、その先の先端付近は我々の独占状態となった。
北桟橋から2席目
なお手前で止まった釣り人のなかには茨城県内の釣り場に精通しているマルキユーフィールドスタッフ・出村誉信氏の姿もあり「先端は超1級ポイントですよ。頑張ってくださいね」と吉田にエールを送って下さった。なのにだ!
吉田康雄
「関口さん、ボクは2席目でいいので先端に入ってください」
などと控えめとも取れる進言をしてきた。
どうしたの?せっかくなんだから入れよ!
吉田康雄
「いえ、これでもし釣れなかったらボロクソに書かれるのは目に見えてますから」
おいおい、オレはそんなに意地悪かい?
吉田康雄
「たぶん……」
そんなわけで先端に記者、2席目に吉田が入り準備を始める。ところが3t入れたはずの新ベラらしきモジリは、どこにも見られなかった。
吉田康雄
「そもそも新旧問わずモジリがないですね。もしかして、やっちゃいました?」
次回も「放流日の翌日ってどうよ!?」です。
<週刊へらニュース編集部・関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース』2025年12月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。