ドライブ中でも楽しめるモクテル(ノンアルコールカクテル)を福岡県篠栗町のロードサイドバーで味わう
BARをこよなく愛するライター西山健太郎が、福岡・博多のオーセンティックバーを訪れ、旬のフルーツカクテルを紹介する連載コラムです。今回は、糟屋郡篠栗町「Bar SONORA」の「桃とグレープフルーツのモクテル」をご紹介します。
篠栗ドライブの締めに訪れたい 小粋な “ロードサイドバー”
今回のフルーツカクテル紀行は、南蔵院や呑山観音寺、絶景カフェや米ノ山展望台の夜景など、ドライブスポットが充実している糟屋郡篠栗町へ。
福岡と篠栗を結ぶ県道607号線沿いにある「Bar SONORA」は、地元出身のオーナーバーテンダー・阿高正法さんが2017年2月にオープンした、糟屋エリアではめったに出会えない、本格的なカクテルやウイスキーが味わえるバーだ。
今回は、ドライブ中でも楽しめるモクテル(ノンアルコールカクテル)を2種類紹介していただいた。
まずサーブしていただいた「桃とグレープフルーツのモクテル」は、カットした桃をシェイカーの中で潰し、グレープフルーツジュースを合わせて、氷とともにシェイクして完成となる一杯。
粗く潰すことで桃の食感や瑞々しさが残り、グレナデンシロップの鮮やかな色彩と風味のアクセントが効いた、まさに五感に嬉しいカクテルだ。
続いてサーブしていただいた「サラトガ・クーラー」は、いわば “ウォッカ抜きのモスコミュール” 。
シナモンやリコリスなども加えてマスター自ら手作りしているという特製ジンジャーシロップの風味が、弾ける炭酸の泡とともに口の中に広がり、ノンアルコールとは思えない飲み応えが感じられる一杯に仕上がっている。
専門書を何冊も買い求めて研究されたというモクテルの質の高さもさることながら、バックバー(酒棚)やカウンターに並ぶウイスキーやジンにもこだわりが感じられ、木の温かみに満たされた癒しの空間も実に魅力的。
篠栗ドライブの締めの一軒として、ぜひ訪れていただきたいバーである。
Bar SONORA(バー ソノラ)
福岡県糟屋郡篠栗町尾仲705-2
092-947-3883
西山健太郎
福岡市役所に勤務するかたわら、2017年2月に樋口一幸氏(Bar Higuchi 代表)と非営利団体「福博ツナグ文藝社」を設立。福岡・博多の地域文化の魅力について独自の切り口で発信している。