免許更新は誕生日後の方がいい?誕生日前後1ヶ月で最適なタイミングを解説
ドライバーの義務として、定期的にこなす必要があるのが免許更新です。
しかし、免許更新の手続きは時間もかかるので、少しでも有効期限を伸ばすことはできないかと考えたことはないでしょうか。
結論からお伝えすると、誕生日の前後を意識した方が良いのは“免許取得時”のみです。
免許更新時は誕生日の前後によって有効期限は変わらないので気にしなくていい、というのが結論です。
本記事では、免許取得時に更新時期を変えたほうがいい理由や、免許更新時の注意点を解説しています。
免許更新に必要な料金や持ち物も紹介しているので、2回目以降の方は復習もかねてご覧ください。
免許更新の時期は何年ごとにくる?
免許更新の時期は、更新してから「3年後 or 5年後の誕生日の前後1ヶ月」です。
たとえば、4月1日が誕生日の場合は「3月1日〜5月1日」が更新時期になります。
初回や複数回違反した場合は更新が3年後となりますが、5年以上無事故、もしくは軽微な違反1回のみの場合は、以降5年に1回の更新となります。
※70歳以上の有効期限は4年、71歳以上の更新は3年に1回となります。
地域によってズレはありますが、免許更新のハガキが誕生日の30〜45日前に届くはずなので、受け取ったら忘れずに更新しましょう。
免許更新のタイミングは「取得」か「更新」で変わる
最適な免許更新時期ですが、運転免許の「取得」か「更新」で変わります。
基本的に、免許の更新時期は「3年後 or 5年後の誕生日の前後1ヶ月」と決められています。
しかし、取得時のみ、年数ではなく「“3回目”の誕生日の前後1ヶ月」で更新時期が決定します。
つまり、誕生日後に免許を取得した場合は有効期限が長くなり、誕生日前に取得した際は短くなります。
以下で取得時期によって、実際にどれだけの差が出るかを比較するので参考にしてください。
「免許取得」の際は誕生日前後で更新タイミングが変わる
免許取得時が誕生日の前か後かによって、初回免許更新のタイミングが変わります。
なぜなら、免許取得時のみ「3回目の誕生日の前後1ヶ月」で更新時期が決定されるからです。
通常は「3年後 or 5年後」と年数で設定されていますが、実際に“回数”の場合はどれだけの差が出てしまうかを比較します。
たとえば、4月1日を誕生日として、誕生日1ヶ月前・1ヶ月後に免許を取得したケースをご覧ください。
▼4月1日が誕生日の場合
1ヶ月前1ヶ月後免許取得日2025年3月1日2025年5月1日1回目の誕生日2025年4月1日2026年4月1日2回目の誕生日2026年4月1日2027年4月1日3回目の誕生日
(更新時期)2027年4月1日2028年4月1日運転免許の
有効期限約2年2ヶ月約3年
誕生日1ヶ月前に取得すると、約2年2ヶ月の有効期限しかありません。
一方で、誕生日1ヶ月後に取得することで、約3年の有効期限まで伸ばすことができます。
このように有効期限を伸ばすことを考えるなら、確実に誕生日後の方がいいでしょう。
しかし、誕生日1ヶ月前に取得するメリットもあります。
早く免許更新ができるということは、無事故であれば早くグリーン(新規免許取得者)からブルー(一般の免許取得者)になれるメリットが生まれるからです。
どちらのメリットを重視するかで、免許取得の時期を調整しましょう。
「免許更新」は誕生日を気にしなくてOK
免許更新時は、誕生日を気にしなくてもかまいません。
なぜなら、免許更新後の有効期限は「3年後 or 5年後の誕生日の1ヶ月前後」に設定されるため、誕生日の前後で次回の更新タイミングは変わらないからです。
たとえば、2025年4月1日が誕生日の場合、前後どちらで更新したとしても次回は「2028年3月1日~5月31日」か「2030年3月1日~5月31日」が更新時期になります。
免許更新の時期によって損することもないので、都合の良いタイミングで更新しましょう。
【講習区分別】免許更新にかかる料金
免許更新にかかる料金は、講習区分によって異なります。
講習区分とは、運転免許証の更新時に受講する講習区分のことです。
年齢や免許の継続年数、交通違反の有無などによって分けられます。
以下に、「更新手数料2,500円」を含めた料金を記載するので参考にしてください。
区分料金優良運転者3,000円一般運転者3,300円違反運転者講習3,850円初回講習者講習3,850円
免許更新時に必要な持ち物
免許更新には「絶対に必要な物」と「人によって必要な物」があります。
人によって必要な物は国籍が違う場合の在留資格書類や、運転に必要なメガネなどが該当します。
以下に、それぞれまとめたのでご覧ください。
▼絶対に必要な物
運転免許証免許証更新ハガキ
▼人によって必要な物
証明用写真(持参する場合)在留資格を確認できる書類(外国籍の場合)メガネ、コンタクトレンズ、補聴器高齢者講習終了証明書など(70歳以上の場合)
免許更新の流れ
免許更新は、大きく5つの工程に分かれています。
人によって講習時間が違いますが、受付から免許証の交付まで90〜180分で完了します。
以下に流れをまとめたので、免許更新の際の参考にしてください。
1.申請書の作成
まずは、指定された場所の窓口で受付をします。
受付では、申請書の作成や手数料の支払いを済ませます。
事前に送られてきたハガキを提出することでスムーズに受付を終えられるので、必ず持参しましょう。
2.適性検査
受付が終わったら、適性検査を受けます。
適性検査は、運転できる水準を満たしているかを確認するための検査です。
一般的に視覚や聴覚の検査があるため、どちらかに不安がある方はメガネや補聴器を持参してください。
3.写真撮影
適性検査の次は、写真撮影をします。
写真撮影は、特にこちらで準備する物はありません。
しかし、運転免許証の写真にこだわりたい方は持参した証明写真を使うことも可能です。
場所によっては対応できないこともあるので、持参する場合は事前に確認しておきましょう。
4.更新時講習
各検査が終わったら、免許証の区分ごとに異なる講習を受けます。
更新場所や区分によって受付時間や講習時間が異なるため、事前にチェックしておきましょう。
1つの例として、東京都にある「鮫洲運転免許試験場」の受付時間と講習時間を記載しておきます。
講習区分受付時間講習時間優良運転者・平日:8:30〜16:00
・日曜:8:30〜16:00(11:30〜13:00を除く)30分一般運転者・平日:8:30〜15:00
・日曜:8:30〜15:00(11:00〜13:00を除く)1時間違反運転者・平日:8:30〜14:00
・日曜:8:30〜14:00(11:00〜13:00を除く)2時間初回更新者・平日:8:30〜14:00
・日曜:8:30〜14:00(11:00〜13:00を除く)2時間高齢者(70歳以上)・平日:8:30〜16:00
・日曜:8:30〜16:00(11:30〜13:00を除く)30分
5.運転免許証の受け取り
最後に、運転免許証を受け取って完了です。
基本的に即日交付されますが、場所によっては後日になることもあります。
すぐに必要な人は、事前に確認しておきましょう。
免許更新する際の注意点
免許更新する際の注意点を3つ紹介します。
内容によっては手続きが複雑化してしまうものもあるので、必ず更新前に確認しておきましょう。
必ず失効日までに更新する
免許更新の失効日を過ぎると、手続きが一気に増えてしまいます。
やむを得ない理由(入院、海外旅行、在監など)以外で更新していない場合は、以下の失効期限に応じた手続きが必要になるので注意してください。
失効日から過ぎた期間手続き内容6ヶ月以内通常の免許更新と同じ流れをこなすだけでOK。
ただし、更新せずに運転すると無免許運転になるので注意。6ヶ月〜1年以内通常の免許更新をこなすと“仮免許”が発行される。
本免許を取得するには、学科試験・技能試験・適正試験・取得時講習が必要。1年以上完全に失効(再受験が必要になる)。
運転免許証更新のハガキはなくさない
運転免許証の更新ハガキは、誕生日の30〜45日前に自宅に送付されます。
もし無くしてしまった場合も指定の場所で再発行してもらえますが、時間がかかるため無くさないようにしましょう。
スムーズに済ませたいなら日曜日は避ける
免許更新は、平日と日曜しかできません。
そのため、休日の日曜は多くの人が集まるので、スムーズに済ませたいなら平日に行くことをおすすめします。
まとめ
免許の有効期限を伸ばしたい場合は、免許取得時のみ誕生日の後がおすすめです。
免許更新時は、誕生日前後で有効期限は変わらないので、タイミングは気にしなくても構いません。
また、失効日を過ぎてしまうとデメリットが大きいので、余裕を持って必ず該当する時期に更新するようにしましょう。