自分に合ったスポーツは? 上越市でモーションキャプチャー使い小学生の運動能力を測定
人や物の動きをデジタルデータ化するモーションキャプチャー技術を使い、子どもたちの運動能力や向いているスポーツを調べる測定会が2025年3月8日、新潟県上越市の県立武道館「謙信公武道館」で開かれた。上越地域を中心に約70人の小学生が参加し、ジャンプ力やバランス感覚など6種目に挑戦した。
《画像:センサーベルトを付け、切り返し走をする小学生》
競技人口が減少しているスキーのジュニア選手の発掘を目指す県スキー連盟と新潟県が、県内の小学4〜6年生を対象に本年度初めて企画。2月には新潟市で開催され約120人が参加した。
測定は全国で測定会を実施している一般社団法人スポーツ能力発見協会(東京都)が協力した。参加した子どもたちはセンサー付きのベルトを足首やウエストなどに付け、バランスやジャンプ、視覚反応ステップ、切り返し走(敏しょう性)、バットスイングスピード、10mスプリントを実施。特殊なカメラで体の動きを読み取り、11の運動能力を測定した。
《画像:視覚反応ステップ(上)やバットスイング(中)、バランス(下)などを測定》
測定後は参加者一人一人に、協会のスタッフがデータを示しながら、運動能力の特徴や64種目の中から「向いている」スポーツ10種目を示し、トレーニング法などをアドバイスした。またアルペン、クロスカントリー、スキージャンプの3種目のスキー競技について、順位を付けて適性を伝えた。
上越市の5年生の男子児童(11)は「サッカーをしていて、一番向いていると出た。スキーはアルペンスキーだった。左の体幹を鍛えるといいと言われたのでトレーニングしたい」と話していた。
《画像:測定後は一人一人に向いているスポーツなどが説明された》
県観光スポーツ課は「スキー競技人口の裾野を広げるのがねらいだが、子どもたちがスポーツをするきっかけにもなってほしい」としている。新年度も測定会を開催する予定という。