SAY-LA[ライブレポート]咲山しほ、アイドル人生最後となる”感謝と愛で溢れた”生誕祭
SAY-LAが、7月27日(日)にダンスホール新世紀にて、咲山しほのアイドル人生最後となる生誕祭<♡SAY-LA 咲山しほ生誕祭♡>を開催した。
卒業を間近に控えた咲山しほの生誕祭は、ヲタク愛にあふれたライブだった。 SAY-LAのリーダーとして活動中の咲山しほが、7月25日で31歳を迎えた。9月30日には、SAY-LAからの卒業に合わせて、アイドル活動からの引退も発表。
本記事では、オフィシャルレポートをお届けする。
場内には、(塩)マークの入ったオレンジ色のTシャツを着た大勢のファンたちがいた。みんなしおまること咲山しほの生誕祭を一緒に笑顔で祝おうと、最高のおもてなし状態で待っていた。先に伝えておくと、この日のライブは、咲山しほから大好きなヲタクたちへ、いろんなラブソングを通して「感謝」と「大好き」の気持ちを伝える内容にもなっていた。
惹かれあう互いの関係を歌にして伝えようと、SAY-LAのライブは”好きだよ好きだよ 好きだ 絶対運命マグネット”と歌う「運命マグネット」から始まった。この日、生誕衣装を身につけた咲山しほ以外のメンバーもオレンジ色のしおまるTシャツ姿なのも生誕祭らしい。フロア中で大きく揺れるオレンジ色のペンライトの輝きも眩しければ、”絶対運命マグネット”と叫ぶ声も飛び交う。その声に向けて、咲山しほが”君が好き”と思いを返す。N極とS極になったファンとSAY-LAのメンバーが強く惹かれあう景色が、そこには生まれていた。早くも胸熱な気持ちだ。お互いの関係が奇跡ではなく、あるべき運命だと示すように、続く「胸熱アンドロメダ」でも、熱情した声と思いのやりとりが交わされる。ほんと、胸が熱いよ!!
最初のMCでは、メンバーそれぞれが咲山しほの良いところを伝える形で自己紹介。椎名こここの”ふざけると5倍の力でふざけ返してくれるところ”や、神崎セナの”なんでも買ってくれるところ”の言葉は、納得だ。
“僕は空飛べないけど 陸を自由に歩ける”と歌いだす「YES、肯定ペンギン」。耳にするたび、いろんな思いや思い出が頭の中を駆けめぐる。SAY-LAも、咲山しほもそう。けっして順風満帆な歩み方ではなかった。それでも、こんなにもたくさんの仲間たちがグループや咲山しほを支え、共にピョコピョコと歩み続けている。その事実が、咲山しほのアイドルとしての幸せな人生の歩みを物語っていた。
もっともっと気持ちのアクセルを全開に駆け続けようと、”君がいないと足りないような 欠けてる気がするよ”と歌いながら、「1/2×2」を歌唱。何時だって、そう。目の前にいる一人一人とSAY-LAが思いを分かち合い、気持ちを一つにしてゆくことで、いろんな壁を乗り越え、たくさんの笑顔や喜びをつかんできた。”1/2×2 2人で1になれる”と落ちサビで咲山しほがフロアを見つめて歌った瞬間、彼女に告白された気持ちになっていた。だから、恋する咲山しほに恋してしまい、好きの気持ちがあふれてしまう。続いて歌った「恋する君に恋してる」でも、この日はメンバーも観客たちも好きの気持ちを抑えることなく、何のてらいもなく思いきり叫んでいた。
“明日この世界が終わっても 自分らしくいたい”。この日の「BELIEVE」は、これからの咲山しほ自身の気持ちを強く宣言する歌として響いていた。事実、彼女は何度心が折れそうになっても、自分の未来を信じて笑顔で前を向いてきた。その笑顔の種が、今、たくさんの熱狂の花を咲かせている。そう、彼女が求めた居場所は今、こんなにも輝いている。だから、信じた未来へ向かって踏み出していけるんだ。
ここで、卒業したメンバーのもんちゃんこと、沙藤まなかがゲストで登場。8人のメンバーで歌ったのが、「愛呼吸」。”大好きだよ 大好きだよ 今なら素直に伝えたいよ”と歌うこの曲は、沙藤まなかから咲山しほに向けた告白のようにも感じていた。沙藤まなかが咲山しほに向かって”大好きだよ”と歌う姿に、胸がキュンとしていた人たちも、きっと多かったのでは?!
ここからは、しおもんのステージへ。2人は、「Salt & Sugar」を互いに愛らしい声で歌唱。咲山しほの卒業まではまだ少し日時があるとはいえ、今は沖縄で暮らす沙藤まなかだけに、もしかしたらこれが最後になるかも?!そんな思いを抱きながらも、息のあったコンビネーションを見せる2人の姿に、”しおもん!!”と熱いエールを送らずにいられなかった。ほんとこの2人、最強のチームだよ。
MCでは、沙藤まなかが咲山しほへの思いを語っていた。ここで、オレンジのTシャツとオレンジの帽子をかぶったサウンドプロデューサーの石谷光と、ACMAのヴォーカリストのKENJIがアコースティックギターを携えてステージへ。届けたのが、READY TO KISSのライブでよく卒業ソングとして歌われる「その先の未来へ」。この日はアコギの演奏ということで、バラードスタイルにアレンジ。咲山しほは、言葉のひと言ひと言を大切に”無理だ無理だ絶対に無理だ君を忘れるなんて~これからもきっと君が好きだよ”と、一番大好きな仲間たちを前に「その先の未来へ歩き始めるんだ~歩み止めずに進むんだ」と、みずからのその先の未来を輝かせようと歌っていた。彼女の声に優しくコーラスを寄り添えるKENJIの歌も印象深く耳に響いていた。この日は生誕祭なのに、ひと足早い卒業公演の予習ライブのように感じていたのも、それだけ咲山しほ自身が、ずっと支えてくれたファンたちへ感謝の思いを伝えたいがためだったと想像する。
ここで、咲山しほは用意した手紙を読み出した。それを、以下へ記そう。
今日は、わたしのアイドル人生最後の生誕祭に来てくれて、本当にありがとうございます。こうして大好きな人たちに囲まれて最後の生誕祭を迎えることができたことを、とても嬉しく思います。最後の生誕祭、最後という言葉がつくから、ちょっと寂しく感じちゃうかも知れないけど。わたしにとって今日は、みんなへの感謝と愛でいっぱいの、大切な節目です。
この手紙を書いてるときに、この活動をしてて、今までで1番幸せなことは何だったかなぁと思い返していました。アイドルとして夢中で駆け抜けてきた今日までの14年間、たくさんの出来事があったし、数字や結果という目に見えるものもあったけど。真っ先に浮かんできたのは、みんなの存在でした。たくさんの夢を叶えたし、もちろん叶えられなかったこともたくさんありました。だけど、みんなとこうして近い距離にいれたからこそ、一人一人の名前を覚えることが出来たし、みんなの表情をこうやって見ることも出来たし、みんなと直接言葉も交わせたし、みんなと出会えたことや、たくさんの大切な毎日を過ごせたことが、わたしの1番の幸せだったんじゃないかなと思います。みんなは、ファンの人なんて言葉じゃ現せないくらい、わたしにとって大切で、大好きな存在で、ただアイドルを長く続けてきたことよりも、その時間を一緒にみんなと過ごせたこと。一人一人がいてくれたことが、わたしにとって1番の宝物だと思いました。
SAY-LAはメンバーの入れ代わりが多くて、誰かが卒業するたびに、寂しい気持ちと、これからどういう風になっていくんだろうという不安な気持ちに何度も押しつぶされそうになりました。でも、どんなに苦しくても、悔しいことがあっても、それでも『終わりたくない』って思わせてくれたのはSAY-LAというグループがわたしのすべてだったからです。みんなの存在が、わたしのすべてだったからです。SAY-LAとして過ごした約7年間、ここで過ごした1日1日は、わたしにとってかけがえのない宝物で、みんなと出会って一緒に歩んできたこの道のりは、わたしの人生を変えてくれました。SAY-LAというグループはわたしの誇りで、責任を持ってここまで活動をしてきました。大切なものを背負ってたからこそ、わたしが守っていかなきゃと思えたし、このグループをもっと先へ繋げたいと心から思って活動をしていました。この場所で過ごした時間、出会った仲間、そして応援してくれたみんな、みんなの存在があったから、わたしはどんなことがあっても、何度も立ち上がることが出来ました。どんなときも側にいてくれたみんなのおかげで、わたしは今ここにあります。
アイドルになる前は何も自信があるわけでもなくて、特別な才能もあるわけではなかった。そんなわたしに夢を見させてくれてありがとう。もしみんなに出会えなかったら、わたしはこんな風に心から幸せだなって思うことはなかったと思います。だからこそ、今日まで支えてくれたみんなに、改めて今伝えたいです。わたしと出会ってくれて本当にありがとう。卒業までは残り2ヶ月、カウントダウンが始まって、こうやって言葉にすると少しずつ現実になっていくようで寂しくなってしまうけど、今までみんなと過ごした時間を、これからみんなと過ごす時間を、この先どんなに時が経っても一生忘れることはないし、みんなからもらった愛は、わたしの一生の宝物です。残された時間は少しだけど、そのぶん一瞬一瞬を大切にして、みんなとまだまだ思い出を作っていきたいです。残りの時間も全力でアイドルとして向きあって、応援してくださるみなさんへ、応援以上の恩返しが出来たらなと思っています。そして最後の生誕祭、ここにいるみんなと一緒に過ごせた今日を、わたしは一生忘れません。いつも応援してくれてありがとう。みんなのことが世界一大好きです
手紙を読み終えた咲山しほのもとへ、メンバーらがケーキとプレゼントを持って駆けつけた。そこから後半戦へ。後半のライブは、会場をオレンジ色の星空に染め上げようと「星空シャンデリア」を歌唱。伸ばした手の先に広がるオレンジ色の光が揺れる様に向けて、彼女たちは「君と僕だけの世界が生まれた」と、この場に作りあげた幸せの星空に向け、愛情を込めて歌っていた。
ここから一気にスパークしようと、SAY-LAは元気いっぱいの声で「こじらせ片想い」を歌いだした。フロア中から沸き立つ声・声・声。メンバーらが”君が好きです”と歌うたびに、”俺も”や”誰よりも”と熱い声が飛び交う。この景色だよな、片思いどうしが、この瞬間だけ。いや、SAY-LAのライブを一緒に作りあげてゆくこのときだけは両思いになれる。だから”君が好きです”の告白に、誰もが大声で”俺もー”と本気で叫んでいた。最後に彼女たちは、「I LOVE YOU」を届けてくれた。フロア中から飛び交う、この日一番の熱情したコール。歌詞の一節のように、「君の声も笑顔も独り占めしたい」。本気でそう思える最高に愛に満ちた幸せな時間を、メンバーらと、咲山しほと一緒に感じられた生誕祭だった。最後の最後に飛び交ったガチ恋口上も、胸熱だったよ。
咲山しほの卒業公演は、9月30日にZepp DiverCityで行われる。この幸せの続きを、卒業の日まで繋げていきたい。
Zepp DiverCityワンマン<咲山しほ卒業公演 13年間の感謝と愛を込めて♡>
▼日程
2025年9月30日(火)
▼会場
Zepp DiverCity
▼時間開場
17:00/開演18:00
▼料金※各D代別
・Sチケット(前方エリア/特典付)¥20,000
・Pチケット(後方撮影可能エリア)¥15,000
・Aチケット(一般エリア)¥2,000
・Bチケット(一般エリア/手売り)¥2,000
・当日券(一般エリア)¥3,000
※8/1(金)23:00販売開始
▼入場順
整理番号順
Sチケット→Pチケット→Aチケット→Bチケット→当日券
▼注意事項
アルコール提供なしとなります。
【Sチケット限定特典】
・特別記念Tシャツ(XLのみ)
・特別記念グッズ
・特典会ファストパス
【Sチケット/Pチケット特典】
15:00‑16:20の前物販/前特典会に参加できます。
【Bチケット(手売り販売)】 販売開始日は後日告知
咲山しほの写真集『shiho sayama』
▼発売日
2025年8月18日(月)
▼予約開始日
2025年7月28日(月)