コナカが53億円から1億円に減資 通期決算はサマンサタバサの営業損失の取り込みで30億円の最終赤字
「スーツセレクト(SUIT SELECT)」や「ディファレンス(DIFFERENCE)」などを手掛けるコナカは11月14日、資本金を現在の約53億円から1億円に減資すると発表した。減資分はその他の資本余剰金に振り替えるという。12月24日に開催する定時株主総会での承認を前提としており、承認された場合には2025年1月31日に効力を発する。今後、コナカは税制上は中小企業扱いとなる。
コナカが同日発表した2024年9月期の通期連結決算は、売上高は622億1700万円(前年比5.4%減)、営業利益は13億4800万円の赤字(前年は9億1400万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は30億6200万円の赤字(同1億1900万円の赤字)と、赤字幅が拡大した。
コナカは、7月1日付けでバッグブランド「サマンサタバサ(Samantha Thavasa)」などを手掛けるサマンサタバサジャパンリミテッド(以下サマンサタバサ)を完全子会社しており、同社の営業損失11億5600万円を取り込んだため、コナカの営業利益は13億4800万円の赤字だった。
グループの店舗数は、サマンサタバサグループを含め、新規で34店舗を出店した一方、87店舗が退店となり、9月末時点で669店舗となった。
2025年9月期の業績予想は、売上高は615億5600万円(前年比3.6%減)、営業利益は7億2000万円(前年は13億4800万円の赤字)、親会社株主に帰属する当期純利益は2億4700万円の赤字(30億6200万円の赤字)を見込む。