揚げ物パフェで有名なお店で「からあげパフェ」を頼んでみたら、ドジをかまして恥ずかしい思いをした……
何を隠そう、私(佐藤)ドジっ子である。不定期に自分でも驚くようなおっちょこちょいをやらかしてしまう癖がある。最近でいうと、大阪・関西万博。初日に会場へ行ったところ、インカメラで場内を撮影してしまい、収めた写真のほぼすべてが自撮りだったというヘマをやらかしている。我ながら、大したもんだ……。
実はその前日にも思わぬヘマをやっていた。大阪駅のセントラルコートのパフェのお店で、揚げ物の乗ったパフェを頼んだところ、またしてもドジをやっちまったんだなあ~。予想外の形で恥ずかしい思いをしてしまったでござるよ~……。
・揚げ物パフェだと!?
訪ねたのは「からふね屋カフェ」というお店。実はここの京都の本店を今から11年前に利用したことがあった。
そこで食べた「最強エビフライパフェ」の味は、今でもよく覚えている。斬新というか奇抜というか、あれほどインパクトのあるスイーツは他にはないだろう。誰しも、一生に1度は食べておくべきではないかと思う。
その姉妹店が、昨年3月に大阪駅のセントラルコートにオープンしていた。まさか大阪駅でもあの味を楽しめるようになったとは。
もともとジャンボパフェで有名になったカフェチェーンで、パフェの種類は当時からすごかったのだが、現在も品数の多さは健在。店頭のディスプレイがスゴイことになってる!
近頃店頭にサンプルを置く店も少なくなったが、からふね屋は日本の喫茶店文化を継承し、令和の今に伝えている。やっぱこういうのがあると、店に入るワクワク感が違うよね。スイーツ好きとしてはテンションが上がっちゃう!
・100種以上!
店に入ってメニューを見ると……まるで雑誌みたいで可愛らしい。100種類以上ものパフェを用意しているそうだ。さっそくその中身を見ていこう。
最初のページには、お店のおすすめパフェ10選が載っている。
その中にはあの伝説の最強エビフライパフェもあった! 2014年当時税込1000円だったこのメニュー、現在は税込1380円に値上がりしている。とはいえ10年で上げ幅は380円にとどまっているから、意外と上がっていない。
次のページには「スイーツ・オン・パフェ」。パフェの上に揚げパンや大福、スコーンなどを乗せる変わり種の商品だ。「スイーツ・オン」と言ってるのに、カレーパンや焼きそばパンなんかも乗せることができる。
というか揚げパン8種のうち、甘いのは3種しかないじゃないの。甘いものより甘くないのが多いのはどういうことなんだよ……。
続いてはからふね屋の定番パフェがズラリ。選ぶのに迷ってしまったら、ここのページのものを頼めば間違いなさそうだ。
さらにページをめくると「自分で作るパフェ」、グラスとアイスを選んで自分で盛り付けるようだ。
ただ食べるだけでなく、自分で盛り付ける。そうすると、自然と写真を撮ってSNSに投稿したくもなるだろう。これぞ、「令和の時代のパフェ」といえるかも。
巨大な金魚鉢のような器に入った、「ジャンボパーティーパフェ」なんてものあるぞ。事前予約制の15名向けパフェ。歓迎会とか打ち上げとかで頼んだら盛り上がりそう。
そして、今回の本題の「おもしろパフェ」だ。面白系は、揚げてるたこ焼き・もりもりポテトフライ・最強エビフライ・からあげ・魅惑のアメリカンドッグの全5種類。
2014年の揚げ物パフェとのラインナップを比べてみると、ロースかつがなくなって、新たにたこ焼きが加わっている。5種のうちの4種がそのまま。おそらく4種は不動の人気なのだろう。
・見られていたとは……
注文したのは「からあげパフェ」(税込1380円)、それに「セットのドリンクバー」(税込500)だ。パフェが出てくるまでの間にドリンクを用意しておこう。
コーヒー・紅茶・ジュースなど、一般的なドリンクバーとあまり変わらない。唯一、パフェのお店として珍しいと思ったのが、スープ付きであること。この日はコーンスープだった。スイーツにコーンスープがつくとは……。
少しして出てきましたよ、からあげパフェ!
パフェの上には小ぶりのからあげが4つ乗っている。当たり前のような顔して乗っているけど、からあげよ。お前らが本来いる場所はそこじゃないだろう。りんごやバナナ、キウイなどの間に鎮座しているけど、本当はお前らはフルーツの仲間じゃないからな。
さて、これはどう食べていくべきなのか? エビフライの時も同様に悩んだのだが、先にからあげを食うべきなのか。それとも後から食うべきか。
カラッと揚がったような顔しやがって。デザートのフリしても無駄なんだよ、コノヤロー。お前はおかずだからな!
フォークで突き刺そうと思ったが、下のアイスがやわらかくて刺すに刺せない。そこでフォークですくい上げて口の中に放り込むと、意外とアツアツでビックリした!
先にからあげをやっつけると決断して、次のからあげをすくおうとしたら悲劇が起きた! からあげを落下させてしまったのである!! しかも自分の座っている椅子の下へと転がり落ちてしまった。
またドジをやっちまった! 落としただけでも恥ずかしいのに、それを拾うために立ち上がって椅子をよけて、ティッシュで拾い上げて立ち上がった。
ほかのお客さんに見られていた気がするなあ。お騒がせしてすみません。51歳にもなって、パフェもまともに食えないだらしない私を許してください。そう心の中で謝罪した。
残ったからあげを平らげると、ようやく本来のパフェの姿が見えてきた。からあげとフルーツの下にはバニラアイス。バニラビーンズがしっかり入っていて、豊かな風味の贅沢アイスである。
その下に土台としてコーンフレーク。さらにその下、グラスのくぼみの部分にまで隠しフルーツが入っていた。さすがパフェの老舗からふね屋である。最後の最後まで飽きさせないような工夫が施されている。
食感のバリエーションに富んでいて、それらの食材が調和して過不足なく配置されている。奇をてらったはずの揚げ物さえも、多すぎず少なすぎないバランスで置かれている。アイスの甘さを台無しにしないように、塩気も控え目になっていたのだ。
パフェに満足して帰ろうとしたところ、不意に声をかけられた。
「ロケットニュースの佐藤さんですよね」
別卓にいらっしゃったお客さんに声をかけられたのだ。
佐藤「もしかして、先ほどの私を見てました?」と尋ねると……
「え? ええ……」
からあげ落としたところを見られてしまったらしい。恥ずかしい、パフェすらまともに食べられない51歳の私を、何卒ご容赦頂きたい……。皆さんもからあげパフェを頼むときは、落とさないように気をつけてほしい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 からふね屋カフェ 大阪店
住所 大阪府大阪市北区梅田3-1-1 JR大阪駅セントラルコート
時間 10:00~22:00
参考リンク:からふね屋珈琲店
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24