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「駅長体験」 ふるさと納税に 市とJR東日本が共同開発

タウンニュース

(右から)氏森支社長、初宿市長、西室駅長

八王子市とJR東日本八王子支社(氏森毅支社長)が新たな取り組みとして、ふるさと納税のオリジナル返礼品となるセミオーダー式の鉄道体験メニューを新規設定する。東京23区を除く多摩地域の自治体との共同開発は初の取り組みで、1月31日(金)より、JR東日本グループが運営する公式通販サイトで寄付の受付を開始する。

1月24日には、初宿和夫市長、同社の氏森支社長、西室正士八王子駅長がそろって共同記者会見を開いた。

初宿市長はあいさつで市のふるさと納税額の現状について説明。2024年12月時点で、八王子市へのふるさと納税額は約1億5700万円。一方で、八王子市民が他市へ寄付する流出額は約21億円となっており、国からの支援金を換算しても、4億6000万円の減収となっているという。そんな状況を踏まえ、初宿市長は「(同社に)ご協力いただけて大変ありがたい。特に最近は、体験へのニーズが高まっている。時宜にかなったメニューだと思っている。市の大きな魅力発信に繋がれば」と感謝を述べた。

留置線を会場にメニューを選択

開発したメニューは「駅長制服で八高線出発式&八高・川越線の車両を独り占め!世界で1枚だけの記念写真撮影!」と題した、盛りだくさんの内容。JR八王子駅や構内の留置線を会場に行われ、対象車両は八高・川越線の車両209系3500代またはE231系3000代を予定している。

体験者は駅長の制服を着用し、八高線の車内点検や入換車両への乗車、線路内に降り立ち、この企画のためだけに用意されたオリジナルヘッドマークを付けた車両との記念撮影などを体験できる。また、ワンマン車両ドア開閉、車内放送、救済型はしご、八高・川越線車両撮影など、複数のメニューから寄付者の好みのメニューを複数選択できる。このほか、希望すれば自然やグルメを楽しめる市街散策コースも用意した。

体験実施日は3月7日(金)、午前9時から午後0時30分までを予定。募集人数は1組(体験者1人と同行者1人まで)。対象は中学生以上。寄付金額は15万円。市の担当者は「幼いころ、憧れた方も多いのでは。特別な体験を返礼品として用意しました。八王子駅の冒険を心ゆくまでお楽しみください」としている。

八高線でプレ出発式を行う初宿市長

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