六角橋商店街 昔の写真に思い出浮かぶ 空き店舗スペースで写真展
六角橋商店街大通りにある旧會田商店の店舗スペースで、「白楽・六角橋のどこコレ?展」が11月16日(土)まで開かれている。木曜定休。
この取り組みは商店街連合会の設立70+1周年記念として、商店街連合会のまちづくり検討会が企画したもの。今までの歴史を振り返りながら、これからの未来の商店街について考えるきっかけにしようと実施した。
NPO法人20世紀アーカイブ仙台とせんだいメディアテークがはじめた「どこコレ?」のフォーマットを活用。一つの写真に、それにまつわる思い出や体験、補足情報などを付箋で書き込み共有することで完成する「参加型の企画」となっている。風景写真に地域の経験と知見を書き添えることで、街の記憶を未来にアーカイブ(記録)するのが狙い。
写真は地域住民などから募集し、古いものから新しいものまで100枚近くが集まった。会場では写真の風景を懐かしむ人の姿も。中学生まで六角橋に住んでいたという池田重夫さん(74)は「写真を見ているとだんだん思い出してきますね」と、現在の食品館あおばのあたりに60年ほど前にあったイベントスペース「ホームラン劇場」の話などでスタッフと盛り上がっていた。
シン・會田商店に”転生”
合わせてスペースを「シン・會田商店」と命名。会期中は一坪チャレンジショップとして駄菓子や陶器の販売などが不定期に行われる。今回の企画を中心となって進めてきた六角橋興和会の稲見明子さんは「空き店舗の活用というよりも『転生』。人と情報が行きかうスペースになってほしい」と話す。