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スノーピークの控訴棄却で決着 アウトドア用ペグを巡る知財訴訟は山谷産業の主張が認められる

セブツー

金物メーカーの山谷産業は5月29日、アウトドア用品のスノーピークとの間で争われていた知的財産訴訟について、知的財産高等裁判所がスノーピークの控訴を棄却したと発表した。これにより、山谷産業が販売するアウトドア用ペグ「エリッゼステーク」が不正競争防止法に違反するものではないことが改めて証明された。ペグとは、テントやタープを地面に固定するための杭で、さまざまな素材や形状などがあり、地面の状況によって使い分けるアイテム。

この裁判の発端は2020年、山谷産業の「エリッゼステーク」がスノーピークが販売するアウトドア用ペグ「ソリッドステーク」に酷似しており、不正競争行為に該当するとしてスノーピークが提訴したことに遡る。スノーピーク側は、山谷産業が「エリッゼステーク」の販売を開始した2013年から協議してきたが、話し合いによる解決の糸口が見つからなかったとして訴訟に踏み切った。

しかし、2024年7月に東京地方裁判所はスノーピークのすべての請求を棄却。スノーピークの「ソリッドステーク」の商品形態は、不正競争防止法の保護対象である商品等表示に該当しないと判断された。その後、スノーピークは控訴したものの、2025年5月に東京高等裁判所は控訴を棄却。山谷産業は公式サイトを通じて「今後も安心して燕三条で製造された当社の『エリッゼステーク』をお買い求めいただければ幸いです」との談話を発表している。

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