<不倫!離婚!からの……復縁?>元夫から突然のメッセージ「やり直せない?」揺らぐ心【まんが】
私はユキ。2年前に離婚をして、今はシングルマザーとしてひとり娘のリンを育てています。離婚の原因は元夫・タクマの不倫でした。
2年前にタクマの不倫が発覚。タクマを問い詰めたらすぐに認めました。相手は同じ職場の後輩であるエマという女性。互いに「別れたい」となったため話はすんなりと進み、すぐに離婚へ踏み切ることとなりました。離婚するまでエマさんからは電話やLINEで嫌がらせをされて大変でした。その後の私は、娘のリンと一緒に今まで住んでいた家に引き続き住むことに。タクマは家を出ていきました。
同じ会社に勤めていた不倫相手のエマとタクマは、逃げるように退職。その後、不倫相手の家業を継ぐことになったようです。
それから2人が結婚したことや近況を共通の友人から聞きました。「もう私には関係のない話」と思っていましたが、最近になってタクマから連絡がきたのです。
突然のタクマからのメッセージに私はギョッとしました。2年前に離婚してから必要事項以外は連絡してこなかったタクマ。こんなメッセージは久しぶりです。離婚から2年経っていてなんとなく懐かしくなった私は、思わず返事をしてしまいました。
タクマから返事はすぐにきました。
タクマにしてはあまりにも長文でビックリしてしまいました。話をまとめるとこうです。タクマはエマさんの実家の鉄工所で仕事、そして両親と同居をしていることで自由な時間がまったくなくなってしまったのだとか。しかも私がエマさんに請求した慰謝料をすべてエマさんの両親が肩代わりしたため、タクマとしてはかなり肩身の狭い思いをしているそうです。
とりあえず私は無難な返事をしました。今の結婚相手の愚痴を私に話してどうしたいのでしょうか……。ひとり語りを終えたかと思ったタクマはさらに続けます。
不倫相手と結婚したタクマから突然メッセージが届き、驚いてしまいました。しかしビックリはしたものの、私もまんざらでもありませんでした。それどころか一緒に暮らしていたときのことを思い出して、懐かしい気持ちまで抱いてしまったのです。しかも「3人で暮らしているころがいちばん楽しかった、復縁したい」と言われてしまったら、気持ちが揺らぐのも当然なのではないでしょうか。私は娘のためにも、そして自分のためにも、復縁を視野に入れたほうがいいのでしょうか……。
実母に相談「元夫はクズ!見下されてるよ!気づいて」
選択を誤らないためにも、ここは冷静な意見が必要。私はとりあえず母親に相談することにしました。実は、母にも夫に不倫をされて家を出ていかれた経験があります。そして母は私を女手ひとつで育て上げてくれました。親としての意見だけでなく、同じシングルマザーとしての意見も聞きたく、私は娘を連れて実家を訪れました。
母の沈黙は私をさらに饒舌にさせます。
あまりの母の剣幕に私は口をつぐみました。
母は「どれだけお人好しなの? そもそも離婚すらしてない段階で愚痴のようなLINEをしてきて、「戻りたい」「また3人で……」なんて言う人の何を信じるのよ? 今の相手と一緒にいるのがそんなにキツイなら、さっさと離婚して1人になればいいだけの話じゃない」と、頭を抱えていました。
母は「リンちゃんのためって言いながら、自分がいちばん戻ってきてほしいと思っているのが丸分かりだわ。「リンにも父親が必要だから~」ってもっともらしいことを言いながら、あんた自分が言い寄られて気持ちいいだけでしょ。「結局私を頼ってくるのね~」なんて優越感に浸ってるんだろうけれど、いい加減バカにされていることに気付きなさい! 今のタクマくんの行動は、ハッキリ言ってただのクズよ!」と、続けて言いました。
強い言葉を使った母に、私は思わず反発しました。
私と同じく離婚経験のある母に相談をしたところ、「復縁を考えるなんて信じられない」と一蹴されてしまいました。私はこの反応に不満を隠せません。タクマが「復縁したい」と懇願しているのですから、少しくらい考えてあげてもいいと思っただけではありませんか。しかし母は「クズ」と強い言葉でタクマを批判しました。普段は温厚な母だからこそ、そんな言葉を使ったことに私はビックリ。しかし母がそこまで激しく非難するのには、なにか理由があるのかもしれません……。
奪い返すのは仕返しにならない!元夫へ最高の復讐は?
母は「そんな根性無しのお荷物をまた引き取ってやるなんて、復讐になるわけないでしょ。そんな不良品、「返品不可です!」と突っ返してやるくらいの気持ちの余裕見せてやりなさいよ!」と、きっぱり言いました。
続けて母は「タクマくんや不倫相手へのいちばんの復讐はね、ユキとリンちゃんが幸せになることよ。決してタクマくんと復縁することじゃないの」と言ってくれました。
私は目が覚めた思いでした。
私は「……ごめん、お母さん。私すごく恥ずかしいこと言ったね」と反省を込めて伝えました。母は「わかってくれたらいいの! よかったわ」と安堵しています。続けて「それにしても……このままだとまた復縁要請がきそうよね。ちょっとユキからもアクションを起こしましょうか」と言いました。その後、母はある提案を私に持ちかけました。
母は「もう復縁要請なんてしようと思わせないように」とある作戦を持ちかけました。ニヤリと笑みを浮かべながら戸惑う私に「やってごらんなさいな」と、言いました。
母からのアドバイスに従って、私はタクマからのLINEを今の奥さんに見せました。タクマの慌てぶりからすると、LINEを送ったあとのタクマたちの関係は、穏やかではいられなかったのでしょう。タクマからは声を荒げて怒られましたが、私には関係のないことです。真実をありのままに話したまでで、責められるようなことは何もしていないのですから。声を荒げて保身に走るタクマの声を聞き、少しだけ盛り上がっていた気持ちも完全に冷めてしまいました。自分で決める前に母に相談して本当によかったです。これからは娘との幸せだけを考えて生きていこうと思います。