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自然豊かな場所で縄文に触れる 「大多喜縄文シャワー土偶ZANMAI」【夷隅郡大多喜町】

チイコミ!

自然豊かな場所で縄文に触れる 「大多喜縄文シャワー土偶ZANMAI」【夷隅郡大多喜町】

一体一体に思いを込めて土偶作りに励む田野さんのアトリエ「土偶ZANMAI」が、千葉市中央区から大多喜に移転オープン。

複製品といえども精緻な作品は圧巻です。

土偶に魅せられ精巧な作品を製作

土偶とは、縄文時代に作られた人型の土製品。

全国からおよそ2万体が出土され、頭身や顔立ち、大きさなど、その姿は多様性に富んでいます。

愛らしくミステリアス、不思議な魅力を放つ土偶は、今もなお多くの人を引き付けます。

実在する土偶の複製品を十数年にわたり作り続ける田野紀代子さんも、そんな土偶の神秘性に魅せられた一人。

土偶に関する知識も豊富な田野さん

田野さんの作る土偶はどれも精巧で再現度が高く、研究者からも関心が寄せられるほど。

その裏には「原位置再生」と呼ぶ、田野さんの信条がありました。

土偶の製作は実物に会いに行く「縄文の旅」からスタート。

土偶をその目で観察し、資料を集め、時代や地域、用途に思いをはせ、「製作者である縄文人の中に自分を置く」ことで、魂の入った土偶になると言います。

祝・製作500体まだまだ挑戦は続く

500体を目標に、千葉市中央区のアトリエ「土偶ZANMAI」で日々製作に打ち込んでいた田野さんですが、手狭になったことや環境面を考えて移転を決意。

選んだのは、大多喜の山間にある築100年の古民家です。

「200軒以上見に行きましたがなかなかいい物件がなくて。諦めかけた頃、巡り合えたのがこの家でした」。

サルやイノシシ、キョンといった野生動物が間近に暮らし、夜は満天の星。

集落の名前が縄文時代を想起させるものだったことも決め手となりました。

昨年12月のオープン時点で462体だった土偶製作も今年の4月には500体達成となり、6月1日、2日と2日間にわたり500体のお披露目セレモニーを開催。

500体目は1体目と同じ土偶を製作

長年の目標も達成しました。

今後取り組むのは、縄文時代の考察。

「使われる粘土や製作手順、模様の入れ方など、土器や土偶の製作を通して縄文人の生活環境や文化様式をより深く考えていきたい」と田野さん。

生涯かけて土偶に寄り添い、奥深い縄文世界をひもときます。

四街道市の山形土偶など千葉県の土偶もモチーフに

「土偶ZANMAI」

見学受付/原則金・土・日の午前10時~午後4時
     ※完全予約制。希望者はメールで要申し込み

申し込み・問い合わせ
メール/0521himeko@gmail.com 田野

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