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「『トップガン』のセリフ言ったら罰金!」米パイロット学校の厳格ルールとは?実際に支払う生徒も

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「『トップガン』のセリフ言ったら罰金!」米パイロット学校の厳格ルールとは?実際に支払う生徒も

警告!「『トップガン』のセリフ言ったら罰金5ドル」

アメリカ海軍戦闘機兵器学校、通称<TOPGUN>では、映画『トップガン』(1986年)のセリフを引用すると“5ドルの罰金”が科される。これはジョークの類ではなく、実際に運用されている規則だという。

このルールには、TOPGUNが極めて厳格な訓練機関であることが背景にある。

映画『トップガン』は、ご存知トム・クルーズ演じる「マーヴェリック」ことピート・ミッチェルがエリートパイロットとして成長する姿を描いた作品であり、多くの名セリフが生まれた。

「I feel the need…the need for speed!(やろうぜ、勝負はこれからだ)」「Your ego is writing checks your body can’t cash(君の振る舞いは払えもしない小切手の乱発と同じだ)」などは、今でもファンの間で語り継がれている。

しかし、TOPGUNの訓練生がこうしたセリフを口にすると、即座に5ドルの罰金が発生するのだ。

このルールを設けた理由について、元TOPGUN教官の一人は「TOPGUNはプロフェッショナルな組織であり、映画の引用によって、その厳格な雰囲気を損なうことを避けるため」と説明している。

訓練生は最高レベルの戦闘機操縦技術を習得するために厳しい訓練を受けており、映画のセリフを頻繁に使うことで、TOPGUNの本来の目的が軽視されることを懸念しているようだ。

とはいえ、罰金の額は5ドルと比較的軽いものであり、実際には多くの訓練生がうっかり映画のセリフを口にしてしまい、そのたびに罰金を支払っているらしい。このルールは厳格な規則というよりも、TOPGUNの文化の一部として受け入れられていると言えるだろう。

Netflixドキュメンタリー『サンダーバーズ:空軍エリート部隊に迫る』独占配信中

『トップガン』はアメリカ海軍の戦闘機パイロットにとって特別な映画であり、多くのパイロットがこの作品を見て航空業界に憧れを抱いた。しかし当然ながら、TOPGUNでは現実の戦闘機操縦の厳しさを理解することが求められるため、映画のセリフを引用することが軽い罰則の対象となっているようだ。

『トップガン』パイロットの気持ちが分かる?必見ドキュメンタリー

現在Netflixで独占配信中のドキュメンタリー『サンダーバーズ:空軍エリート部隊に迫る』は、アメリカ空軍のエリート飛行チーム<サンダーバーズ>の舞台裏を描いた作品。彼らの厳しい訓練、危険な飛行技術、そして個人的な犠牲に焦点を当てている。

Netflixドキュメンタリー『サンダーバーズ:空軍エリート部隊に迫る』独占配信中

サンダーバーズは米空軍の公式デモ飛行チームで、毎年65~75回の航空ショーを実施。本作は2023年のチームに密着し、彼らがどのようにして高難度の飛行技術を習得し、観客を魅了するパフォーマンスを完成させるのか、その秘密に迫っている。とくにチームリーダーである中佐の視点を通じて、彼の指導力やチームの結束力が描かれている点に注目だ。

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ベトナム戦争以降に空対空戦力の向上のため設立された海軍のTOPGUNと、空軍の広報でもあるサンダーバーズは根本的な存在意義が異なるものの、純粋に戦闘機の迫力という意味では遜色ない迫力がある。パイロットたちの精神的・肉体的な挑戦を掘り下げており、その過酷さは映画『トップガン』さながら。シリーズのファンは必見のドキュメンタリーと言えるだろう。

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