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兵庫県の待機児童が「256人」で6年ぶりに増加したみたい。西宮市が「121人」で県内最多

神戸ジャーナル

兵庫県の待機児童が「256人」で6年ぶりに増加したみたい。西宮市が「121人」で県内最多

兵庫県が今年4月時点の速報値として発表した「保育所などの待機児童」は、前年同期比15人増の「256人」になったことがわかりました。増加に転じたのは6年ぶりなんだそうです。

定員は前年比約1000人増

県内の保育所等の定員・申込状況によると、保育所等の定員は整備を進めたことなどから前年比約1000人増の「12万4692人」に、利用申し込み者は前年から約730人増えて「11万9118人」になりました。

年度2021年度2022年度2023年度2024年度KPI11万8587人12万327人12万715人12万1076人達成状況11万9108人12万1964人12万3660人12万4692人

兵庫県待機児童対策協議会のKPIより
※KPIの数値は、ひょうご子ども・子育て未来プラン(県子ども・子育て支援事業支援計画)の2号及び3号認定子どもの量の見込みに対する確保方策数
※達成状況は、保育所等利用待機児童数調査(厚生労働省)等から集計。2024年度の達成状況は4月1日時点の速報値

県が設定しているKPIでは、今年の保育所等の定員目標は「12万1076人」だったので、目標を上回るペースで拡充できているようです。

西宮市は再編影響で昨年から倍増、尼崎市はIT活用で毎年減少

県が公表した「待機児童数の推移」をみてみると、県内の自治体で特に大きな動きがみられたのは「西宮市」「尼崎市」でした。

西宮市

2019年度に「253人」、2020年度に「345人」と大幅に増加したものの、以降は「182人」「52人」「56人」と減少傾向でした。

しかし今年は昨年の倍以上となる「121人」に。

西宮市は昨年3月に「幼児教育・保育のあり方」を策定。基本方針として幼児教育・保育の質の向上を目指しつつ、より効率的に運営できるよう、規模縮小・体制見直しを軸として市内を8つのブロックにわけて「再編」に取り組んでいます。

この影響で小規模保育所などの閉園が相次いだこともあり、1・2歳児の受け入れ枠が減ったことが影響したそうです。

尼崎市

2020年度の「236人」から毎年減少している尼崎市では、保育所の整備による定員拡大とあわせて、入園先を決定する「利用調整」をAI(人工知能)やスマホの活用で効率化したことで、昨年から37人減の「11人」となりました。

尼崎市では2021年から「利用調整」にAIを導入していたものの、結果公表日には窓口に電話が殺到。1件につき1~2時間かかるケースもあったそうです。

これを改善するため、2024年度からは申請時に専用サイトに登録してもらい、公表日に結果をメールで案内する形にしたんだとか。

落選した人には登園や通勤経路、就労状況などをヒアリングして、選択肢を広げてもらうことで別の入園先を確保していったんだそうです。

隠れ待機児童は微減も「4585人」

特定の施設だけを希望したり、認定外施設に入所したり、求職活動を中断したりといったさまざまな理由から待機児童にカウントされていない「隠れ待機児童」は、前年より35人減ったものの、4585人に上っています。

うち、勤務地などの都合で「特定施設のみ」を希望して入れなかった児童は85人増の「2438人」で、阪神間などの都市部で多かったそうです。一方で山間部では定員割れしているところもあるみたい。

待機児童数が前年よりも増加したことについて、齋藤元彦 兵庫県知事は「地域の保育事情を見極めつつ、市町や保育関係者と連携しながら、早期の待機児童の解消に努める」とコメントしています。

子育てと仕事の両立には、保育所・園が利用できることは重要なポイントになります。待機児童の約9割は「1・2歳児」が占めているそうで、県はすみやかな受け入れにつながるよう、小規模保育所の拡充などの検討を進めるとしています。

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