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湖とともに過ごす贅沢なひととき…【長野】 全身で自然を感じる「青木湖」キャンプ体験

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湖とともに過ごす贅沢なひととき…【長野】 全身で自然を感じる「青木湖」キャンプ体験

長野県は仁科三湖のなかで最大の湖「青木湖」。標高822mに位置し、湖面には白馬連峰の山並みが鏡のように映り込みます。真夏でもひんやりとした風が頬をかすめ、熱気を含んだ都会の空気とはまるで別世界の爽やかさに包まれる場所です。
湖畔には湖に直結したロケーションのキャンプ場が点在し、どこも「湖とともに過ごす時間」を楽しめる特等席。今回はそのなかから「青木荘キャンプ場」を拠点に、青木湖の魅力をお届けします。

北アルプスを映す


仁科三湖最大の湖「青木湖」

水面に映る木々と空が美しい青木湖

長野県大町市に位置する「青木湖(あおきこ)」は、四方を北アルプスの山々に囲まれた仁科三湖のうち最大の面積を持つ湖です。面積は約175ha、水深は最大58mと長野県内で最も深く、透明度が高いのが特徴です。

夏でも涼しい青木湖

標高822mに位置する青木湖は、真夏でも東京より5~10℃ほど気温が低く、湖畔に立つとその違いをすぐに実感できます。日差しの下でも風がひんやりと頬をかすめ、木陰に入れば汗がすっと引いていく心地よさ。9月になると朝晩は冷え込み、長袖を羽織りたくなるほどです。

透明度が高くキレイな水のわけ

青木湖を訪れると、まず目に飛び込んでくるのは驚くほど澄んだ水の色です。その理由の1つは、湖底から絶えず湧き水が流れ込んでいること。そしてもう1つは、湖の栄養分が少ない「貧栄養湖」である点です。

水中の石がくっきり見える透明度

貧栄養湖とは、植物プランクトンなどの栄養が少なく、濁りが出にくい湖のこと。栄養が少ないため水草もほとんど生えず、水面をのぞき込むと、足下の石や泳ぐ魚まではっきり見えるほど澄んでいました。青木湖の透明度は最大で9.8mに達します。

青木湖での湖畔キャンプの魅力

青木荘キャンプ場湖畔サイトからの眺め

青木湖の湖畔にはいくつかのキャンプ場が点在しています。どのキャンプ場も共通しているのは、湖に直接アクセスできることと、湖畔サイトが斜面になっていないことです。
多くの湖では水辺に向かって傾斜があり、テーブルの上のものが転がったり、寝るときに身体が滑って寝にくかったりするなど、ちょっとしたストレスを感じることがあります。しかし、青木湖では斜面がないため、キャンプ中も快適に過ごせるのが大きな魅力です。

青木湖畔の数あるキャンプ場のなかで、私が毎年お世話になっているのは「青木荘キャンプ場」「青木荘テント村」です。同じオーナーさんが経営しており、どちらに泊まるかは予約のタイミングで決まります。営業は例年5月から9月末までです。

青木荘キャンプ場・青木荘テント村

住所:〒398-0001 長野県大町市平青木青木湖畔
TEL:0261-22-3900
HP:http://aokiko-aokiso.travel.coocan.jp/

サイトの特長

サイトは丁寧に整備された砂利敷きで、水はけがよく清潔。利用者の入れ替わりの際には必ず掃除が入り、いつ訪れても気持ちよく使える環境が保たれています。区画はやや狭めのため、大きめのテントを張るときはレイアウトの工夫が必要。

湖そばにある木のお陰で木陰ができ、夏場でも涼しく快適に過ごせます。さらに湖へ突き出した桟橋(さんばし)があり、湖面を間近に感じながらくつろげるのも、青木荘ならではの魅力です。

キレイに整備されている砂利設備とルール

「青木荘キャンプ場」のみの話ですが、共用の冷蔵庫があり、夏場の食材管理にとても便利です。一方で、ゴミの分別ルールはかなり厳しく、しっかり守ることが求められます。また、トイレにはトイレットペーパーが備え付けられていないので、必ず持参しましょう。

青木荘を拠点に過ごす1日

ジャングルクルーズ気分も!青木湖での湖畔遊び

日中はSUPやカヌー、釣りなど、さまざまなアクティビティを楽しめます。サイトの目の前から直接湖に入れるので、SUPやカヌーを何度も出し入れしながら遊べるのが便利です。湖には木がかぶさるように生えており、その下をSUPやカヌーでくぐると、まるでジャングルクルーズ! ドキドキ・ワクワクの冒険気分を味わえます。

SUPでジャングルクルーズ体験

キャンプ場から見て左手奥の岸には、木にロープが吊り下げられた「ターザン」のポイントが2箇所あります。ひとつは大人向けの高さがあるターザン、もうひとつは子ども向けの低めのターザンです。ターザンにぶら下がると、湖面までの距離にドキドキが高まり、スリル満点ですが、澄んだ青木湖の水に飛び込む爽快感は格別です。

勇気をだして飛び込みました

さらに、キャンプ場の桟橋では、子どもたちが元気に走って湖に飛び込み、歓声をあげながら遊んでいます。その姿を眺めているだけで、自然とほほ笑みがこぼれる、賑やかで楽しい時間が流れています。

桟橋で遊ぶ子どもたち夜の水辺で出会えるかも?フワリと舞うホタルたち

夜、薄暗くなり始めると、「パイレーツ・オブ・カリビアン」の世界を思わせる雰囲気に包まれます。水辺の酒場街のような、少し大人っぽくワクワクする空気が広がり、この夜のひとときが格別です。

夜の湖に映る光が美しい

運がよければサイトにホタルが飛んできて、フワリと舞う光を楽しむことができます。青木湖で見られるホタルは「ヘイケボタル」と呼ばれ、7月中旬から8月いっぱいまで観賞できます。カヌーでのホタルの鑑賞ツアーも開催されているので、参加してみるのもおすすめです。

青木湖ホタル観賞クルーズ | field design System
運航会社:大町・青木湖アドベンチャークラブ
TEL:0261-22-0190
https://fd-system.tours/plan/?plan=plan000514&lang=1

「青木湖を訪れた人は、みんなファンになってしまうんです」そう語るのは、キャンプ場のオーナー。青木湖の美しい水は訪れる人を魅了してやみません。

湖面に映る山並みや空の色、爽やかな風がそよぐ音、静かに揺れる水面、こうしたすべてがそろう時間は、日常を忘れさせる贅沢なひとときです。青木湖でのキャンプは景色だけでなく、身体いっぱいに自然を感じられる、心に残る体験でした。

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レポーター

プロフィール:azoo(あずー)
キャンプ歴10年、関東在住のキャンプ好き。絶景に包まれながら、お酒を片手に料理する時間が至福。体験重視のスタイルで、現地で実際に感じた空気や違和感、感動を大切に綴っています。WEBで調べれば出てくる情報ではなく「行ってみないと分からないこと」にこだわり、自分なりの視点で伝えていきたいと思っています。Instagramでもキャンプの記録や風景を更新中です。
インスタグラム:
@azoo_sotoasobi (URL: https://www.instagram.com/azoo_sotoasobi/)

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