チェリストの北村陽、ジョルジュ・エネスク国際コンクール チェロ部門で優勝
2024年9月11日早朝(日本時間)ルーマニアのブカレストで開催された、ジョルジュ・エネスク国際コンクール チェロ部門で、チェリストの北村陽(きたむらよう)が優勝を飾った。あわせてセバスチャン・アンドローネ・ナカニシ作曲賞も受賞した。
北村陽は、兵庫県出身、2004年生まれの20歳。堤剛、山崎伸子に師事。2017年若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール優勝、2022年ハチャトゥリアン国際コンクール第2位入賞。2023年は、ヨハネス・ブラームス国際コンクール優勝、日本音楽コンクールチェロ部門優勝と快挙が続いた。2023年よりベルリン芸術大学にてイェンス=ペーター・マインツに師事している。
ファイナルではドヴォルザークのチェロ協奏曲 ロ短調 Op.104を演奏し、その豊かな音楽性と将来性が高く評価された(使用楽器は上野製薬株式会社より貸与された1668年製カッシーニ)。
なお、北村陽は12月11日(水)Hakuju Hallでのリサイタルを予定。ベートーヴェンのソナタ第4番、ブラームスのソナタ第2番 、ヤナーチェクのおとぎ話、そしてショスタコーヴィチのチェロ・ソナタといったプログラミングにて、北村陽の等身大の演奏に期待しよう。
この度、北村陽からコメントが届いた。
北村陽 コメント
この度は、大変素晴らしい賞をいただき光栄に思います。コンクールで、今まであまり取り組んでこなかったルーマニアの音楽を研究したことで、他のヨーロッパの国々の音楽とのつながりや歴史が見え、とても有意義な時間でした。それによって、他の作曲家の作品をより深く理解することにも繋がりました。エネスクの楽譜にある表現方法は私にとって新感覚で、表現の幅が広がり、自由度が増したように思います。 いただいた賞に恥じぬよう、これからも頑張ります!