光の影響を受けやすい水草のLED室内栽培の具体例を紹介【LED LIGHT 室内栽培基本BOOK】
光の影響を受けやすい水草は細かなLEDの調節が重要
❶:リビングの一角を育成スペースとしているととさん。直射日光が当たらないためLED のみで育成。すべてタイマーで照射時間を管理し、15~23時まで点灯させている。一年を通して一定の室温になるよう空調管理もしている。
❷❸:LED はなるべく植物の真上から当たるように設置。距離や光の強さも、それぞれの植物に合わせて調節している。
育成植物アクアリウム(水草各種)、アクアテラリウム(ネオレゲリア、着生ラン、ネペンテス、アグラオネマ、フィカスプミラ、クリプトコリネ、シルバーレディなど)、観葉植物(鉢植え)、エバーフレッシュ、アグラオネマ、コウモリラン(苔玉)、パルダリウム、シダ、苔、ネオレゲリア、原種ベコニア、アヌビアス・ナナ、セラギネラ、ウォーターローン、着生ランなど使用機材
◎ LED ライト/ Chihiros Aquatic Studio「Chihiros RGB VIVID2」、ADA「アクアスカイ RGBⅡ 60」、DOOA「ソルスタンドRGB」「マグネットライトG」、GEX「リーフグロー」「CLEAR LED POWER Ⅳ 300 」、コトブキ「フラットLED SS 」、BARREL 「AMATERAS LED 」「TSUKUYOMI LED」
◎その他機材/水草水槽においては外部フィルターや二酸化炭素添加装置を使用
LEDライト
使用方法◎使用時間/ 15時~ 23時(タイマー管理)
それぞれの植物に最適な強さでLEDを当てて健康的に育てる
水草水槽などではLEDライトは欠かすことができないアイテムのひとつです。「植物によって求める光の強さが異なります。強すぎて育たないと思えば、弱すぎても育たない、なんてこともあります。個々の植物に合った光の環境を整えてあげることが難しいところ」とのこと。使っているLEDライトはスポットライトをメインに、大きな水槽には、個々にアクアリウムやパルダリウム専用のライトを使っています。ベランダでもビオトープをしているととさんは「太陽光とLEDでは、植物の育ち方に大きな差が出ます。例えばベニチガヤという植物であれば、草体や色味のどちらも屋外の方がしっかりと育ちます」と言います。植物がきちんと安定して育つという面においては、LEDにメリットがあるそうです。
❹❺❻❼:水草水槽やテラリウム、パルダリウムにおいてLEDライトは必須アイテム。水草の育成において、光の強さが大きな影響を及ぼすため、ライトと水草の距離を水槽ごとに変えたり、調光機能のあるライトであれば、光の強さを植物に合わせて細かく調整している。健康的な育成のために、個々の水槽の定期的なメンテナンスも欠かせない。
【出典】『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』著:日本文芸社(編集)