中川幹太上越市長との政策協定を破棄 市政は混乱? つじつま合わない答弁も 宮越馨市議が一般質問
今年10月の上越市長選に立候補を表明している元市長の宮越馨議員が2025年6月13日、2期目への去就を明らかにしていない中川幹太市長に対して市議会で一般質問。宮越議員は「上越市をリセットする必要がある」などと迫り、前回選挙で中川市長と結んだ政策協定について「本日をもって破棄する」と宣言した。
《画像:一般質問する宮越馨議員》
中川市長は前回選挙で、宮越議員と政策協定を結び支援を受けたが、宮越議員は今年4月、「混乱した市政を立て直す」と出馬表明。2人の政策協定は、中川市長が宮越議員の政策のうち方向性の合うものを取り入れ、宮越議員は中川市政誕生に向けて支援するという内容で、当選後は「宮越馨のノウハウを生かせる態勢をとる」と明記していた。
一般質問で宮越議員は「政治家として最も重い政策協定を何も実行していない」としたが、中川市長は「政策協定の中にあったものはいくつか実現に向けて動いている」と話はかみ合わなかった。
「市政は混乱している」と宮越議員が主張すると、中川市長は「混乱していないと思っている」と答弁。しかし、宮越議員が理由を問うと、中川市長は「混乱しているかどうかは、自分で判断すべきものでない」と答え、つじつまが合わずかみ合わないやり取りが続いた。
中川市長は2期目への去就について5月下旬の記者会見で「近く発表する」と発言。6月10日の一般質問初日には「関係者と相談中」と答弁している。