福岡で「NY名物・チキンオーバーライス」を食べたことありますか?
最近「チキンオーバーライス」というメニューをよく見かけます。別に最近急に流行っていてブームがきてるというわけではありませんが、じわじわとメニューに載せるところが増えてきたような印象です。
「チキンオーバーライス」というのは鶏肉をスパイスで味付けして焼いたものを、野菜とともにごはんの上にのせた料理。トルコが発祥でニューヨークのフードトラックの定番だそうです。
私が最初に食べたのは渡辺通の「GOODTIME SMOKES」でした。ここは燻製がウリの店なのでチキンは燻し焼き。ソースはトマト系のバーベキューソースで、フレッシュのトマトもたっぷり乗っていていかにもヘルシーな感じ(1,000円)。これだと夜食べても罪悪感がちょっと軽減される気がします。
先日食べたのは警固の国体道路沿いにある「Ron Herman cafe」のもの。こちらでは随分前からメニューに掲げていて、自家製のデュカ(ナッツ)がのっていてチリソースがかかっているのが特徴です(1,650円)。
大名の飲食アパート「養巴コープ」に入っている「High Five Dell」は、ジャークチキンなど味付けの違うチキンが数種類あったり、それらをミックスしてのせてもらったり、野菜をモリモリにしたり、ハラペーニョやホットソースを多めにして辛口にしたりと、様々なバリエーションを楽しめます。写真はスパイスに漬け込んだチキンとジャマイカのソウルフード・ジャークチキンのダブルです(お昼はソフトドリンク付き1,400円)。
また、東京でチキンオーバーライスの専門店をやってる「J's vendor」が、上人橋通りの「Tacos Stand」の昼を間借りして、9月から福岡店の営業を始めている。こちらはフランチャイズだそうで、ほぐしたチキン、ニューヨークから仕入れた調味料を使っているそう。写真はチェダーチーズをトッピングしています(1,000円+150円)。
こうしていろいろな店で食べてみると、店によって見た目も味もかなり違うことがわかってきました。ごはんも白米だったり、ジャスミンライスだったりしますし、チキンの味付けはもちろん、野菜の種類も違えば、上にのせたり横に添えたりもしますし、ソースも店の個性が発揮されています。これはカレーのように、いろいろな店のものを食べ歩きするのも楽しそうですね。
弓削聞平
福岡のグルメ系エディター。グルメ雑誌「epi」「ソワニエ(現ソワニエ+)」「UMAGA」の創刊編集長。「ぐる〜り糸島」「私、この店、大好きなんです。」「福岡気軽で楽しい町の寿司屋」などを多数編集・発行。