若葉台連合自治会 11月に創立40周年 記念事業で団地に活況
1985年11月24日に発足した旭区の若葉台連合自治会(菅尾貞登会長)が、40周年を迎える。若葉台団地の自治会をまとめる組織として地域の中核的な役割を担い、これまでにさまざまな周年事業を展開。11月下旬には一般も観覧できる若葉台文化祭(若葉台地区センターと共催)が行われる。
豊かな自然に囲まれ、東京ドーム約19個分という広大な敷地を有す若葉台団地。1979年に入居を開始し、現在は約1万3000人が暮らす。
団地内の単位自治会をまとめる組織として設立された連合自治会。今年度は10自治会5911世帯が加入し、行事の運営や情報発信を担っている。「行政の情報を住民に伝えるだけでなく、地域の声を行政に届ける双方向の窓口。細やかな部分まで伝えられる自治会の役割が重要」と菅尾会長は語る。
節目祝う行事続々
40周年を記念し、「音楽を地域のなかで楽しんでほしい」と、コンサートを年4回企画。6月は弦楽四重奏、8月はギターやフルート、パーカッションなどの演奏会、9月は洗足学園音楽大学のジャズビッグバンドサークルが公演した。来年2月23日(祝・月)には横浜交響楽団による演奏会が予定されている。
10月11日の秋まつりでは、雨模様にもかかわらず、2000発以上の花火が夜空を彩り、会場を埋め尽くした人たちが大きな歓声を上げた。
若葉台地区センターが会場の文化祭は、第1弾の展示・催事・体験・販売が11月22日(土)、23日(日)、24日(月)に開催(9時〜17時/24日は正午終了)。活け花(22日10時〜)とお点前(22日13時〜/23日10時40分〜/24日10時〜)のパフォーマンス、横浜市消防音楽隊のドリル演奏(23日13時〜/わかばの広場)などが予定されている。
第2弾のステージ発表は29日(土)と30日(日)に実施(9時30分〜16時30分/30日は15時終了)。バイオリンとピアノのコンサート(29日15時45分頃)、劇団四季の元団員によるミュージカル曲のデュエット(30日14時30分頃)などを楽しめる。(問)同センター【電話】045・921・2213
時代に合わせ変化
住民の高齢化とコロナ禍という「二重の難局」を乗り越えようと、若葉台連合自治会は団地内のさまざまな組織とともに世代交代とデジタル化による地域再構築に取り組んでいる。
これまで高齢者中心だった「若葉台地域高齢者等見守り報告会」などの会議を、2024年3月から若い世代に関する議題中心に移行。幅広い世代の声を拾い上げている。また、(一社)コンパクトスマートシティプラットフォーム協議会が提供する「若葉台アプリ」の普及のため、さらなる改良に向けての議論やスマートフォンの基本操作を教える「スマホ講座」開催実現に尽力し、地域情報のデジタル共有を進めている。
「活動を続ける上で大切なのは『楽しさ』。苦労の中にも楽しみがないと続かない。『やればやったで面白い』と感じてもらうことが、次世代につなげる力になる」と菅尾会長は笑顔で話す。
11月2日(日)には40周年記念式典が行われる(一般参加不可)。菅尾会長は節目にあたり、「地域の皆さまのご理解とご支援の賜物です」と感謝の言葉を述べる。
