漁師に聞いたサクラエビのおいしい食べ方! 「天むす」アレンジが絶品【清水区・由比港】
駿河湾名物「サクラエビ」。2025年の春漁は好調です。由比港でサクラエビのことを誰よりも知る地元の人に「通」ならではのおいしい食べ方を教えてもらいました。
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ漁師が伝授 “通”の食べ方
早朝の由比港。漁から戻ってきたばかりの漁師たちに会うことができました。
水揚げに忙しそうですが、教えてくれるでしょうか。サクラエビのおいしい食べ方を直撃してみました。
やっぱり「かき揚げ」
由比港の漁師:
自分は「かき揚げ」が好きです。この漁港の中で売っています
いきなり王道! やはりサクラエビのかき揚げは、通の漁師も大好きな食べ方なんですね。
漁港内の「浜のかきあげや」で売っているかき揚げが、おいしいと太鼓判を押してくれました。
漁師の体を温める「沖あがり」
別の漁師は、サクラエビを使った由比の郷土料理「沖あがり」を教えてくれました。
お肉の代わりにサクラエビを使った、すき焼き風の料理なのだそうです。
由比港の漁師:
寒い中漁に行ってきて、冷えた体を温めるために用意しておいた料理なんです
「沖から上がって」食べるから、この名がついたとのこと。
味付けは各家庭で違うそうですが、甘辛い味が寒い海から戻った漁師たちの体を癒したのでしょう。
鮮魚の買付に来ていた男性も、「かき揚げ」と「沖あがり」をあげました。
由比港の仲買人:
地元の人は意外と刺身では食べなくて、やっぱりかき揚げとか沖あがりが人気ですね
だし巻き卵に投入
だし巻き卵にサクラエビを入れる、と答えた漁師もいました。
いつもの卵焼きがランクアップしそうです。由比の人たちは、家庭料理として色々なアレンジを楽しんでいるのですね。
サクラエビの天むす
続いて漁から戻ってきた別の漁師は、さらにおいしそうな食べ方を教えてくれました。
由比港の漁師:
僕なんかは「バラ揚げ」と言って、かき揚げにせずバラバラに揚げるんです。それをご飯と混ぜて、天丼のつゆを混ぜて「天むす」にするんです
簡単おいしい「サクラエビ天むす」作り方
これは絶対に間違いない。作ってみることにしました。
港の直売所に行けばサクラエビが手に入るということで、さっそく向かいます。
直売所にはかき揚げや、サクラエビを使ったパスタ、ギョーザ、ピザなど魅力的な加工品がたくさん並んでいましたが、お目当ては生のサクラエビ。
これで天むすを作りましょう!
作り方はとっても簡単です。
(1)まず天ぷら粉をまぶしたサクラエビを、表面がカラッとするまで揚げます。
(2)揚げ終わったらサクラエビに天つゆをまわしかけます。
(3)ご飯とよく混ぜて、おにぎりの形を整えれば完成です。
食べてみると、カリッとした食感のサクラエビにつゆがしっかり染み込んでいて、ご飯との相性も抜群。
これはお出かけやピクニックのお供にもぴったりの一品です。
漁師直伝の食べ方は、かき揚げだけにとどまらず、すき焼き風の沖あがりや、だし巻き卵、そして簡単にできる天むすなど、バラエティ豊かでした。
ぜひ皆さんも、新鮮なサクラエビを使ったさまざまな料理を楽しんでください。
由比港は魚もおすすめ!
由比港で水揚げされるのはサクラエビだけではありません。
朝8時に定置網漁のセリが行われるそうです。
この日は少なめだったそうですが、想像以上にさまざまな魚が水揚げされていました。
中でも珍しいのは、20kgの本マグロです。
由比港の漁師:
2025年に入って、この大きさのマグロが入ったのは初めてです
さらに限られた地域しか取れない高級魚タチウオは、1kgで2000円ほどの値がつく貴重な魚だそうです。
由比港の仲買人:
タチウオは由比のものは脂が乗っていて、刺身でも、フライ、天ぷらでも、焼いても、煮てもおいしい万能な魚ですよ
ポン酢との相性も抜群だそうで、これはお酒が進みそうですね。
サクラエビだけではない由比の魅力を発見。まさに海の幸の宝庫、駿河湾の豊かさを実感しました。
■店名 由比港漁協直売所
■住所 静岡市清水区由比今宿字浜1068-2
■営業時間 8:00~17:00
■定休 月※祝日の翌日・年末年始
■問い合わせ 054-377-1111
■店名 浜のかきあげや
■営業時間 10:00~14:00
■定休 月~木※祝日は営業
【もっと見る! 由比サクラエビの記事】
【清水区・くらさわや】秋漁真っ盛り!! サクラエビづくしの釜めし&かき揚げ
【清水区・ごはん屋さくら】生やかき揚げで サクラエビを味わい尽くす豪華定食
[/hidefeed]