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いつ生まれるの?陣痛だと思ったら「前駆陣痛」で一時帰宅。長引いた私の出産

たまひよONLINE

5歳と3歳の男の子2人を育てながら、在宅ライターをしている“ベビオママ”です。長男が私のおなかにいた妊婦生活中は、経過が順調だったこともあり、おなかのなかにもう1つの命があるということを楽しみながら生活していました。

おなかの中の命を感じながら幸せいっぱいの妊婦生活


おなかのなかで、赤ちゃんがくるくる動くたびに嬉しくて、なんだか魚がはねるみたいだなと思っていました。健診の際には、助産師さんから「出産に向けて、不安なことはありますか?」と毎回聞かれていましたが、「特に何もありません」と答えるだけでした。

そのとき私は、病院で産むし、お医者さんも助産師さんもいるのだから、言われたとおりにしていれば簡単に産まれるだろうと、とても気楽に思っていたのです。今思うと、自分の出産のことなのに、本当に他人任せにした甘い考えでした。

出産のはじまりは「おしるし」次の日には陣痛が・・・


39週になった日、朝起きると少量の出血があり、これが「おしるし?」と少しドキドキしましたが、ほかには何の変化もありません。

そして、次の日の夜から20分間隔でおなかが痛みはじめ、夜中には10分間隔になりました。いよいよ出産なのだと思うと、緊張して眠れずに、時計とにらめっこしながら陣痛に耐えることしかできませんでした。

明け方いよいよ5、6分間隔になり、夫の車で病院へ向かいました。車の振動がおなかに響いて、「産まれてしまうのではないか」と心配になるくらいでした。

病院に着くと、そのまま分娩室に入ったのですが、陣痛に強弱の波があって朝日が昇るころには陣痛が遠のいてしまいました。仕方がないので、自宅に帰って様子をみることになりました。

陣痛が遠のき、一時帰宅。一体いつ生まれるの?


家でゆっくりお風呂に入り、横になって休んでいたのですが、ときどき来る痛みが気になって十分に休むことができません。夜になってふたたび病院へ向かい、深夜、分娩室に入りましたが、また産まれずに朝になって陣痛は遠のいていきました。

日中は弱い陣痛を感じながら、うとうと。夕方の診察で「お母さんがもっとリラックスしないと赤ちゃんがおりてこられません。今までの痛みは前駆陣痛だったと思うから、ここからがスタートですよ。頑張れますか?」と聞かれました。

そのとき母と祖母が初産のとき、丸1日くらい陣痛に苦しんだという話を思い出しました。そして、「まだ頑張れる。ここからがスタートだ」と思い、「大丈夫です」と答えました。

今までのは「前駆陣痛」赤ちゃんも一緒に、ここからがスタート!


診察のあと、私の中で不思議と「自分が産む」という強い覚悟が決まりました。そして、おなかの赤ちゃんに「一緒に頑張ろうね。出ておいで」と話しかけました。

今までは陣痛の痛みと不安で、赤ちゃんを思いやる余裕もなかったのですが、話しかけてみたら、赤ちゃんと心が通じたように思いました。すると自分にも力がわいて来て、病院に来て初めて食事を完食。「赤ちゃんも頑張っている」と思うと陣痛が怖くなくなり、穏やかな気持ちで過ごすことができたのです。

日づけが変わるころ、赤ちゃんがおりてくる感じがして診察してもらうと、子宮口全開。分娩室では赤ちゃんに会いたいと強く願い、無事に出産することができました。そのときの赤ちゃんの熱さを一生忘れないと思います。

はじめに感じた陣痛は、「前駆陣痛」だったということで、母子手帳には分娩時間は25時間と書かれています。この長い陣痛に、ずっとつきそってくれた夫には本当に感謝しています。
初産を振り返ってみると、「自分が産むという覚悟を持つこと」と、「赤ちゃんの頑張りを信じて語りかけること」が重要だったとしみじみ思います。今もいろいろなことがありますが、「親である覚悟」と「子どもの頑張りを信じること」を大切な軸にして育児に取り組んでいます。

[ベビオママ * プロフィール] 
在宅で仕事をしながら5歳と3歳の2人の男の子を育児中。長男の出産のときには陣痛に3日も苦しんだのに、次男のときは病院に到着後1時間で産まれました。今春次男も幼稚園に入園したため、新しいことに挑戦しようと考え中。

●記事の内容は記事執筆当時の情報であり、現在と異なる場合があります。

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