昔の仲間との再会で感じた「40代のわたしの幸福感」
潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】 「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。
会社員時代の仲間との再会
「会社員は向いていません」。
占いに行くと、仕事についての質問をする前に必ずこの言葉を言われる。どんな占いを受けても漏れなく言われるので、よっぽど会社員には向いていないのだろう。
そんな私が、唯一、8年間続けられた会社がある。
先日、その会社のメンバーと久しぶりに集まった。最後に会ったのはコロナ禍になる直前。その時は、同窓会的に大人数で集まる会だったけど、今回は8人という少人数で久々の再会。
その会社で働いていた頃の私は、このコラムで何度も書いているように、”ネガティブの塊が服を着て歩いてる”状態だった。
20代から30代前半までの期間に、この人生分の”悩む”と”苦しむ”を経験したと思っている私。そんな当時の私を知るメンバーにとって、今の私は、「お前、だれ?」状態。
ネガティブの塊だった頃の私を知っているメンバーとの久々の再会で、今の生き方に自信をもらった。
みんなが祝福してくれた結婚報告
夫とは、その会社で出会った。私より1年ほど後に入社してきた夫と、何がきっかけで付き合うようになったかはあまり記憶がない。ただ、その会社には、「社内恋愛禁止」というルールがあったので、私たちはコソコソと付き合いはじめたことだけは覚えている。
20代、30代の社員が多いベンチャー企業。「恋愛禁止」と言ったところで、社内には何組ものカップルがいた。私たちもそのうちの1組ではあったけど、他の人達とは違い、私たちが付き合っていることは見事にバレなかった。
最初の頃は、「付き合っているんじゃないの?」と聞かれることもあったけど、同じチームで仕事をして、常に行動を共にしている私たちは、一周して、「あの二人はないな」と解釈されたようだった。
約7年。私たちは、誰にも付き合っていることを明かすことなく働き続け、そのまま二人とも会社を辞めてから、結婚を決めた。
「結婚することになりました」
私たちが結婚の報告をしたとき、同じ職場で働いていた人たちはみんな、「そうなることを望んでいた!」という反応をした。
「やっぱり付き合ってたんだ!」ではなくて、「なんで付き合わないんだろうと思っていた」とか、「2人は夫婦になるしかないと思っていた」という反応があまりに多くて驚いた。
私たちの結婚報告を泣いて喜んでくれた人は、一人や二人ではなかった。
あのとき、「こんなにまわりから祝福されて結婚できるなんて幸せだな」と思った。
「お前はあいつと結婚してよかったよ」
働きはじめた当時は、役員ですら20代後半だったメンバーたちが、50代、40代になった。
たしかに年齢は重ねているはずなのに、なぜかみんなあの当時とあまり変わらない。変な話、あの会社のメンバーは不老不死のパウダーでも浴びたのかな? と思うほど、なぜかみんなあまり老けない。
「お前も変わらないな。というか、今のほうが若いな。入社してきた頃のほうが46歳っぽかったもんな」
そう言って笑う元上司。でも、本当にそうだった。
「あの頃のお前を知ってるから、今の幸せそうな感じを見てうれしくなるよ。お前は、あいつと結婚して本当によかったよ」
20代、自分の人生を良くしようなんてことを考えたことがなかった。辛いのも苦しいのも誰かのせいにして生きていた私が、夫との出会いや、このメンバーと共に働く中で気づけたことがたくさんある。
あの時間があったから、今の私がいる。
「幸せだよ」と言えるこの人生は、たくさんの気づきから自分で手に入れてきたものだけど、そのための力になってくれる人たちが私の人生にはたくさんいる。
自分で選んで進んできた人生。選んだ先にも、「これでよかった」と思うために必要な努力もある。
そうやって生きてきた私を知っていて、ちゃんと見ていてくれたメンバーから、「今のお前、いいねぇ」って言ってもらえるのって、46歳の今の私の生き方にハナマルをもらえたような気分でとってもうれしかった。
人生の半分ほどを見届けてくれる人達と会って、笑いながらごはんを食べて、過ぎた時間を懐かしんだり、これからの人生について話したりできるってすごく良い時間だ。
そういう時間を過ごせる人がいることで、人生はより豊かになっていくんだなぁと感じた。
潜在意識インタビュアーkaho/ライター