想いを告げられなかった青年は、今も愛を探している『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』
次世代の韓国映画界を担っていく若手俳優たちが揃い踏みとなった、パラレルワールド映画『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』が、10月31日(金)より公開される。このたび、場面写真が解禁となった。
韓国が放つ、新時代のパラレルワールドの傑作が誕生
「第11回ソウル国際プライド映画祭」オープニング作品として上映され韓国で話題を呼んだ本作。青春時代のやるせなさを抱える男が思い描くのは、「もしも、あの時に戻れたら……」「もしも、愛を告白できていれば……」誰もが一度は考えてしまう、人生の分岐点で“選ばなかった”もう一つの道。別の選択をしていれば、どんな現在を生きていたのだろうか——。そんな、後悔とも未練ともつかない気持ちで生きるすべての人へ贈りたい、“もしも”のパラレルワールド。
メガホンを取ったのは、長編映画デビュー作『葬式のメンバー(原題)』で「ベルリン国際映画祭」や「エディンバラ国際映画祭」など海外の名だたる映画祭に招待され、インディペンデント映画界を代表する監督としての地位を築くペク・スンビン。全米図書賞に輝いた、ウィリアム・マクスウェルの小説「So Long, See You Tomorrow」から着想を得て、テグで10代を過ごした自身の経験をもとに脚本を書き上げた。
1995年、テグ。不仲な両親や学校でいじめられる日々に鬱憤を募らせていたドンジュンは、カリスマ性溢れる男友達のカンヒャンに恋をした。しかし、彼との穏やかな日常は思いがけない事件で終わりを迎え、カンヒャンはテグを去ってしまう。想いを言葉にできず、後悔を抱えたまま大人になったドンジュンは、不幸で惨めだと感じる人生を消化しながら、ふと思う—「もしあの時、別の選択をしていれば…?」テグで高校教師になる人生、ソウルで大学教授になる人生、プサンで父親になる人生。3つの異なる2020年秋を生きるドンジュンは、足りない何かを探し続け、やがて本当の自分を見つけて行く—。
想いを告げられなかった青年は、異なる3つの運命を辿る
場面写真で写し出されるのは、主人公のドンジュンと初恋相手カンヒャン、ふたりの男子高生の淡い思い出の数々。そして大人になったドンジュンの姿。韓国のテグ、ソウル、プサン、それぞれの街並みと映像美が伺える。
3つの人生を生きる主人公を演じたのは、「パンドラ 小さな神の子供たち」のシム・ヒソブ。大切な人から目を背けてしまった過去に囚われる複雑な心情を、確かな演技力で示す。その青年時代を、『このろくでもない世界で』ではソン・ジュンギと、『脱走』でイ・ジェフンと共演し、注目を集めた新進気鋭の俳優ホン・サビンが抜擢された。主人公が憧れる男友達は、「無人島のディーバ」『同感~時が交差する初恋~』のシン・ジュヒョブが好演。さらに、世界的大ヒットを記録した「イカゲーム」「涙の女王」に出演し、強烈なインパクトを残したキム・ジュリョンなどの他、「かくれんぼ」「オレのことスキでしょ。」のソン・チャンウィが特別出演を果たす。豊かな表現力と存在感を兼ね備えた俳優達による繊細な演技が、物語に柔らかな光を灯し、唯一無二の世界観を築き上げている。
『あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。』は10月31日(金)より全国公開