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久里浜の東電防波堤でのフカセ釣り大会で良型クロダイが続々顔出し【神奈川】

TSURINEWS

マルキユーCUPM-1全国チヌ釣り選手権大会予選の風景(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

4月5日(金)、MFG(マルキューファングループ)東日本が主催して、マルキューCUPM-1全国チヌ釣り選手権大会、関東地区準決勝に出場する選手を、MFG東日本会員より選出するB日程の予選会が行われた。私はMFG東日本会長代行として、大会運営や役員審判で参加した。その熱戦の模様をレポートしよう。

舞台は横須賀市の東電防波堤

熱戦の舞台となるのは、神奈川県横須賀市久里浜沖に位置する東電防波堤。この防波堤は東京電力火力発電所敷地のすぐ沖合にあり、横須賀市久比里の渡船丸清丸さんを利用して渡堤する。

全長は200m以上あり、全体的に高さは低く、大型の船舶などが沖合を通過した際やウネリがある場合などは波を被ることがあるので要注意。

また、防波堤中央付近は現在コンクリートが切れて渡れなくなっていて防波堤根元から先端部までは行き来できない。渡船は先端部と根元部の2箇所に押し付けして渡してくれる。釣り場としては、先端部根元部共に沖向き陸向きどちら側でもクロダイ、メジナ、真鯛、カレイ等々釣り方次第でいろいろな魚種が四季を通じて狙うことができる。

東電防波堤(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

当日の状況

本来ならばこの会員選抜予選大会は4日(A日程)と5日(B日程)の2日間の予定で開催であった。しかし、4日の予選日は前日からの爆弾低気圧通過で海上は大時化となり延期となってしまう。5日も一時開催が危ぶまれたが、低気圧の通過が速かったのと、東京湾の奥に近いということからウネリも収まり何とか無事開催の運びとなった。

季節的にクロダイの乗込みシーズン真っ盛り。渡堤できさえすれば良い釣果が期待できるのが久里浜東電防波堤の強み。

この日の天気は時折小雨が降り、北風もやや強く吹いた影響で、2月のような寒い日となる。大会本部は長瀬港河口横特設駐車場に設置して大会参加者の受付や競技説明などを行った。

時折小雨が降る中での大会になった(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

競技ルール

予選会の規定は受付時にクジを引き、防波堤先端部に上がる選手、根元部に上がる選手を決める。渡堤後、抽選番号の若い選手から釣り座を決め、予め決めた開始時間が来たら試合が開始。3時間後に今度は番号の大きい選手から釣り座を決めて3時間後に試合終了となる。クロダイ30cm以上3匹の総重量。先端部の上位2名、根元部の上位2名が関東地区準決勝出場権を与えられる。

大会の模様

私は防波堤根元部で、前後半6時間の試合の審判、検量、写真撮影等々を行った。

各選手は釣り座が決まると仕掛けやコマセをセットした。防波堤先端部役員との連絡方法はグループLINEで繋がっているので、早々に先端部からクロダイが釣れたとの連絡が来た。

先端部は根元部よりも先に渡堤して5分速く試合を開始しているとはいえ、開始早々の釣果が出て役員としては一安心。

コマセをセットし試合開始を待つ(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

45cmの良型クロダイ登場

先端部から遅れること10数分。ようやく陸側の選手の竿が大きく曲がった。竿の曲がり具合からなかなかの良型のようだ。取り込んだ魚を見せてもらうと、45cmの良型クロダイであった。

良型クロダイが登場(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

その後は、この魚が合図であったかのようにあちこちで竿が曲がり出し、私は撮影作業に防波堤上を右に左に大忙しとなる。これも嬉しい悲鳴だ。真冬のように寒い日だったからちょうど身体が暖まって良い運動に?気が付けば前半の終了時間となり後半戦に突入。

堤防のあちこちで竿が曲がる(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

後半は大型メジナも

後半は前半よりもハイペースでクロダイや良型メジナが釣れ出した。チヌ釣り予選大会なので検量外ではあるが40cm以上のメジナは多数出て、特に最大47.5cm2.25kgの伊豆半島でもなかなかお目にかかれないような良型メジナも出た。

良型メジナも混ざる(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

クロダイはというと根元部の先端寄りに入っていた入江勝則さんが45cmのクロダイを4枚、40cmのメジナまでも釣り上げ断トツの釣果であった。

大会結果

検量の結果入江勝則さんがクロダイ3匹合計4100gで総合優勝に輝き、それと同時に根元部側の関東地区準決勝出場権を獲得した。同じく根元部からは北原真さんが最大47cmと46cmのクロダイ計2匹合計3350gで総合順位第3位と出場権を獲得した。

また、防波堤先端部側は根元部よりも更に素晴らしい釣果で、クロダイを14~15匹も釣り上げる選手が数人出ていた。結果、先端部から準決勝出場権を獲得したのは、屋嘉比智道さん、クロダイ3匹3560gで、総合順位は準優勝と準決勝出場権を獲得した。もう一人は、青柳幸樹さんがクロダイ3匹3270gで出場権を獲得し、寒空ではあったが熱戦が繰り広げられた東電防波堤の予選大会を無事に終えることができた。

本命クロダイの食いは好調だった(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

前日に海が荒れて、多少の濁りがあった影響からか、クロダイやメジナの食いがすこぶる良く、B日程の予選会は大いに盛り上がった。最後になりますが、出場された選手の皆さん、大会を安全に見守ってくださった渡船丸清丸の船長様、この場をお借りして感謝申し上げます。

競技会というと普段の釣りとは違うことも多々ありますが、技術を学ぶことや同じ志を持った他の釣り人と知り合う良い機会にもなります。興味がある方は是非ともチャレンジしてみてはいかがだろう。

他の釣り人と知り合う良い機会にもなる(提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)

<塩田哲雄/TSURINEWSライター>

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