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急増のSNS型投資詐欺の被害止める、百五銀行追分支店に四日市南署が感謝状

YOUよっかいち

感謝状を手にする森晋一郎支店長(右)と中西通署長=四日市南署

 急激に被害が広がっているSNS型投資詐欺を食い止めたとして、三重県警四日市南署は1月15日、百五銀行追分支店と行員に感謝状を贈った。多額な振り込みをしようとした女性は、自分がだまされていると納得できない様子だったが、後日、あらためて調べて不審なことが分かり、「振り込まなくてよかった」と話したそうだ。

 南署で贈呈式があり、森晋一郎支店長(40)に中西通署長が感謝状を手渡した。窓口で詐欺を疑い、森支店長に連絡した行員の仲林正紘さん(34)は年末に上野支店に異動になったといい、後日、感謝状が同支店に届けられる。

 中川署長は「SNS型投資詐欺は急増しており、私たちも重点を置いていますが、今回は機転を利かし、被害の拡大を防いでいただいた」とお礼を述べた。森支店長は「お客様の預金を守れて、よかった。訓練などで警察署とは日ごろから連絡をとっているため、今回も、すぐに来てもらおうと判断できました」などと話していた。

 昨年12月13日朝、60歳代の女性が窓口で140万円のふりこみを申し出た。仲林さんが対応して理由を聞くと、「暗号資産で投資をしており、追加購入したい」と話したため、詐欺を疑い、森支店長に連絡した。森支店長は署に連絡し、説得を続けたという。署によると、女性はすでに150万円を投資した状態だったといい、危うく、被害額を増やすところだった。

 SNS型投資詐欺は、SNS上で投資を誘い、投資アプリに誘導するなどの方法で金銭をだまし取る詐欺で、被害金額が大きいことも特徴だ。三重県内では昨年、11月末現在で166件、17億2530万円の被害が出ており、前年同期比でプラス87件、被害額も一気に10億4560万円増えたという。

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