綾西バザール商店街で 約70人が物々交換
綾瀬市の綾西バザール商店街で12月7日、お金を使わない物々交換市が開かれた。品物は近隣住民が持ち寄ったポットなどの電気製品や食器、おもちゃなど。テーブルいっぱいに並べられ、参加者が品定めした。
物々交換市を初開催したのは9月のこと。商店街の井田智之さん(55)が「やりたい」と提案したのがきっかけだった。井田さんは綾瀬市の民生委員・児童委員を務め、地域の高齢者と接するなかで「使わなくなった」「故人が集めた品」が多いことを知り「引き取ってほしい」という声を聞いた。
さらに買取りをうたう業者が自宅に訪れ「もっと買い取らないと帰れない」と居座り怖い思いをした人の声も聞いた。そこで商店街イベントとして企画したのが今回の物々交換だった。
会場に使わない品を持ち込むと「交換券」がもらえる。その券で好きな品を持ち帰れる仕組みで、引き取られずに残った場合は次回並べられる。この日は70人以上が品物を持ち込み、交換に参加した。
井田さんは「これから定期的に開けたら」と話している。