いちごのスイーツコースがいただける尼崎の『Blanche』で非日常体験をしてきました 尼崎市
武庫之荘にある“スイーツのコース料理”がいただけるお店をご存知ですか?スイーツをコースで提供するお店は東京でも人気が急上昇中で価格帯も高めのお店が多いそうですが、今回訪れた『Blanche(ブランシュ)』(尼崎市)は3,500円から楽しめるそうで、3月5日から始まった「いちごのコース」を体験してきました。
お店の場所は阪急武庫之荘駅から徒歩約3分、白と黒を基調にしたオシャレで洗練された外観が目を引きます。
店名の「Blanche」はフランス語で「白」を意味しており店内は落ち着いた白で統一され、左手にはテイクアウト用のショーケースがあります。ふと「あれ、料理をいただくスペースはどこ?」と不思議におもっていると…。
「奥の棚が隠し扉になっているので、こちらからお入りください」と案内されました。筆者は「えっ!?隠し扉?秘密の部屋?」ともう入る前からドキドキとワクワクが止まりません♡こんなお店を彼氏や旦那さんに連れてこられたらもう嬉しすぎて感動で泣いてしまいそうと妄想してしまいます。
扉の奥はさっきとは違った落ち着いた照明でカウンター席が8席のみ。完成されたスイーツが運ばれるのではなく、作っている工程を一からじっくりみることができるので、スイーツ好きにはたまらない贅沢な時間が過ごせそうです。
同店が提供しているデザートコースは「通常コース(3sweets+1drink)【3,500円】」「通常コース+オリジナルフルーツサンド【5,500円】」「通常コース+スペシャルケーキ【6,500円】」の3種類です(全て税込み)。時間は、11時、13時半、16時の3部制で予約時に時間とコース内容を決めます。筆者は今回スペシャルケーキが気になったのでそちらのコースをお願いしました。
さっそく一つ目のスイーツが作られていきます。最初に鮮やかな赤色の生地の上に緑色のクリームをのせていきます。赤色のは「トスターダ」というトルティーヤを油で揚げたものにビーツパウダーが練りこまれたもので、クリームはアボカドやカスタード、塩などで味付けされたクリームなんだそうです。
さらに、ブルーベリーやブラックベリーなど4種類のベリーが入ったコンフィチュールをのせます。
そして仕上げに輪切りにした「すず」という三重県産のいちごと酸味のある「淡雪」の2種を上に乗せ完成です。
先月まで柑橘系のスイーツコースを実施されていたので、移り変わりを感じてもらえるよう和製グレープフルーツとも呼ばれる文旦(ぶんたん)がトッピングされています。揚げたトルティーヤを食べたのは初めてだったのですが、カリカリの食感でとても食べ応えがあり、いちごはジューシーで甘酸っぱく大変美味でした。
2品目は、まずデコポンのソースをお皿にかわいくデコレーションしていくことから始まります。そして、生クリーム、コンフィチュール、生のいちごでできたアイスケーキのような四角いものの上に今度は縦にカットした「すず」がトッピングされ目の前に完成品が運ばれます。
本当に芸術作品のように美しく食べるのがもったいないくらいのビジュアルです。
最初に頼んでおいた「季節のフレーバーティー(今回はシトラス)」と一緒にいただきます。こちらの「すず」といういちごは三重県にある農家さんを訪問し仕入れたもので、不作や病気で2万株ものいちごがだめになった中唯一生き残った品種でその生命力や味の美味しさに感動し使用されているそうです。
いちごは甘酸っぱいですが甘みもしっかりあり、アイスケーキとも相性抜群です。食用の花も一緒に食べることで少しの苦みがアクセントになって本当に大人が楽しめるデザートです。
あっという間に3品目に突入し、奥の厨房から熱々出来立ての「いちごのパイ包み」が運ばれてきました♪今オーブンから取り出したばかりだというパイはバターの良い香りが部屋中に充満しそれだけで顔がほころんでしまいます。
奥に添えられたバニラのアイスは楕円の形になっていますが、この形になる硬さのアイスはくちどけが良く美味しいアイスの証拠なんだとか。実際舌触りがよくなめらかな食感でした。
一番気になるパイをナイフで切ってみると、中にはいちごとコンフィチュール、白あんが入っており、パイはサックサクで中のいちごは柔らかく甘みがぎゅっ~と凝縮されています。こんなに出来立て熱々のいちごパイを食べたのは人生で初めてだったのでその美味しさに感動しました。
ここまでで十分お腹はいっぱいになってきたのですが、お待ちかねの「スペシャルケーキ」の登場です。
繊細な飴細工でできた器にいちごがたっぷり入っています。下のスポンジケーキには砂糖ではなくカルピスが使われているのも珍しいです。
もったいないですが、思い切ってフォークで割ってみるとこんな感じで割れます。食べるたびバリバリと音がなる飴とふわふわのスポンジの食感の違いが楽しいです。
今回担当していただいたパティシエは2月から同店へこられた小西拓也さん。かつて『帝国ホテル大阪』で4年、『Seiichiro,NISHIZONO』で5年で働かれ「チョコレートイノベーションコンテスト2022ペイストリー部門」で優勝した実力の持ち主です。土日祝はお店におられ、今後、どんどんスイーツコースの内容にも携わっていく予定とのこと。
今回人生初のスイーツコースを体験し、スイーツの味はもちろん、使用されている食材の知識や農家さんの話、スイーツが完成していく過程を間近で見られとても貴重な時間を過ごすことができました。筆者がいただいたコースは4月6日までで、4月9日からは第二回のいちごコースが始まります。
季節によって異なるフルーツが存分にいただけるので、ぜひ一度大切な方と非日常体験をしてみてください。
場所
Blanche(ブランシュ)
(尼崎市武庫之荘1-9-6 グランデル武庫之荘 1階)
営業時間
水曜〜日曜日
10:00~18:00
定休日
月曜日、火曜日(祝日の場合は翌日が代休)