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中原の空襲被害知る 展示に多くの来場者

タウンニュース

区内の被害状況を紹介

川崎中原の空襲・戦災を記録する会(中島邦雄会長)が主催する「中原空襲展」が5月16日から21日まで中原市民館1階ギャラリーで開催された。期間中、多くの人が会場を訪れた。

1945年4月15日に見舞われ、多くの罹災(りさい)者を出した川崎大空襲から80年が経過。同展は、その戦禍の記憶を問い続けるため、毎年開催されている。

14回目を迎えた今回、会場には中原区内で焼夷(しょうい)弾が落ちた場所や火災の発生場所を同会が聞き取り調査して作成した地図などを展示。疎開先の大山での1日の生活などが描かれた絵や、焼夷弾の模型、実物の破片なども展示され、同会メンバーの説明に来場者は聞き入った。

会場を訪れた女性は「中原にもこういう時代があったことを知ることができた。資料を子どもに見せたい」と感想を語った。中島会長は「昭和20年がどういう年だったか。中原区も空襲を受けて終戦を迎えた。あの頃、国民が受けた苦しみがあって80年が経つ。その原点を振り返り、今ある生活、平和を大切にしてほしい」と話した。

焼夷弾の説明を受ける来場者

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