【酒のサブスク】新宿のド真ん中にオープンしたのに昼は客が少ない!? 完全に穴場なフードホール「リダイン」
2025年6月18日、新宿歌舞伎町にほど近い「アドホック新宿ビル」に新しいシェア型フードホール「リダイン(reDine)新宿」がオープンした。一体どんなところなのか気になったので、お店に行こうとしたところアドホック新宿ビルの外に目立つような看板がない。
新規オープンなのに大々的に宣伝してないなんてもったいない。昼に行くと予想通り、お客さんはそれほど多くなかった。だが、逆にそれがいい、真新しいオシャレな内装なのに人がいないから穴場と化しており、こっそりと利用したい雰囲気だったのである。
ちなみにサブスクを利用すると、毎日2時間飲み放題を利用できるのだとか。
・目立たない看板
運営元は「株式会社favy」、ここと同じ名前のフードホールを東京・日本橋と大阪で展開しており、「〇〇横丁」と名付けられたフードホールを大分・鹿児島・宮崎・仙台などでも運営している。
そのグループのもっとも新しいお店が、ここアドホックにできたそうなのだが、建物の表に目につく看板がない。この建物じゃなかったんだっけなあ。いや、アドホックという建物はここだけのはずなんだけど……。
入居するテナントを見てみると~……。
あ、5階にあった。開店してまだ2週間も経っていないんだから、「NEW!」とか書いて新規オープンをPRしても良さそうなもんなんだけどな。結構地味だ。
エレベーターを5階で降りるといきなり店内。フロア全部がフードホールになっており、フロア内に階段があって上下階に分かれている。エレベーターがあるのは上階だ。
余談だが、私(佐藤)は1度お店を出て再度訪ねることになった。というのは、現金決済不可、クレジットカードか交通系などの電子マネー、それからQRコードでなければ決済できない。要するにキャッシュレスである。
今どき珍しいことではないのだが、私は断然現金派なのでSuicaをチャージしなければならず、1度店を出る羽目に。いい加減、キャッシュレス時代に対応すべきなのだが……。
さて、上階フロアは立ち飲みとカウンター席。ムダな装飾を排した無機質な造りで、DJブースもあり、クラブイベントも想定しているのではないだろうか。
11の飲食店が入っているはずなのだが、それらお店の看板らしきものはフロアにない。全体がひとつのお店として機能しており、オーダーしたメニューはスタッフが運んできてくれる。
出店しているのは、クラフトビール専門店・日本酒専門店・ワイン専門店・コーヒーショップ・パフェスタンド・ハンバーガー専門店・うなぎ屋・海鮮居酒屋・餃子専門店・ステーキ屋・焼肉屋である。和洋中華に飲みのお店までバラエティに富んでいる。
カウンター席について正面を見ると、下階のソファ席を見下ろすことができる。まるでホテルのラウンジのようなラグジュアリーな設え。
そのほかにもテーブル席が用意されているとのこと。こんなに立派なお店なのに、お客さんが少ないのはオープンからまだ日が浅いからなのか。このまま穴場的に営業が続いてくれたら、割と通いそうだな。
・毎日2時間飲み放題のサブスク
注文はQRコードを読み取って、スマホで行う。ザっと見た感じ、価格設定はお店によって異なり、昼時でも1品2000~3000円もあれば、数百円で軽食を提供しているお店もある。
それらの中から私は「ブリスクスタンド」というハンバーガー専門店をチョイス。ここは神戸発祥のお店で、2024年に食べログ百名店に選出された実力をもっており、東京・神奈川・愛知・大阪・京都などにも出店している。
ハンバーガーはいずれも1000円超えで、パティをダブルにすると2000円くらいかかってしまう。けど、それだけ美味いということなのだろう。ここで頼んでみるか。
注文メニューが来るまでにメニューを見ていると、クラフトビールのサブスクサービスの項目を見つけた。サブスク登録はスタッフに口頭で伝えなけばならない。
月額料金は5980円で、毎日2時間飲み放題になるのだとか。クラフトビールだけでなく、ワインや日本酒まで飲み放題になるという。
5980円ということは1日当たり199円(30日で計算)。缶ビール350ミリリットルを、日に1本飲むとした場合、だいたい1本当たり200~250円だから、家で1本飲むよりもサブスク登録して毎日ここで2時間飲み放題している方がお得になるのではないだろうか。24時間営業なのでいつ来ても良いしね。
まあ本当にお酒が好きな人なら、2時間では物足りなくなるのかもしれないけど。それにしてもお得である。
・こだわりのハンバーガー
そうしている間にハンバーガーがやってきた。注文したのは「てりやきバーガー」、価格は税込1600円だ。いまだかつて、これほどまでに高いてりやきバーガーを頼んだことはない。それと「アイスコーヒー」(税込450円)だ。
無機質なテーブルにマスタードとケチャップの黄色・赤色がよく映える。
ブリスクスタンドは全粒粉入り無添加バンズを使用しており、ショートニングやマーガリンは一切使っていないという。水にもこだわっていて、浄化した水道水を沸騰させて塩素やフッ素を除くほど、食材全般にこだわりを持っている。
パティは国産牛100パーセントのものを使用。トッピングには煮玉ねぎを使っている。
包み紙にハンバーガーを入れて、大口開けて頬張ってみる。すると、まずは風味豊かな無添加バンズの香りが鼻をくすぐる。ついでてりやきソースの醤油とお酒の香りが食欲をそそるのだ。
つなぎを使っていないパティは肉質がしっかりしていて食べ応えがある。和風のテイストにアメリカンな食べ応えが見事に融合、これぞジャパニーズバーガーだ。
肉の旨味をさらに美味しく演出しているのが煮玉ねぎ。一般的にハンバーガーに入る玉ねぎは、シャキっとした食感の残るグリルしたものが多い。だが、この玉ねぎは煮てあるので柔らかくて甘味が強い。てりやきソースとマヨネーズの味も相まって、正統派にして王道のてりやきに仕上がっているのだ。
そんなわけで、今回は思い切って1600円のてりやきバーガーにトライしたのだが、無理に高いものを頼まなくても、他店の600円のホットドッグでもこの施設を利用することはできる。吹き抜けのある解放的な空間でコーヒー1杯飲むだけでも問題ない。
とにかく新しくて昼時は人が少ないので、隠れ家的に利用すると良いだろう。夜は夜で、窓の外の歌舞伎町の景色を眺めつつ、グラスを傾けるのもいい。これから繁盛する可能性が高いので、今のうちに穴場感を堪能して頂きたい。
・今回訪問した店舗の情報
店名 リダイン新宿
住所 東京都新宿区新宿3-15-11 アドホック新宿ビル5階
時間 24時間営業(入居店舗によって営業時間は異なる)
参考リンク:リダイン新宿、ブリスクスタンド、PRTIMES
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24