Yahoo! JAPAN

<3歳児神話?>「保育園に預けて働くなんて可愛い時期がもったいない」と言っている人、まだいる?

ママスタセレクト

「子どもが3歳になるまでは母親のもとで育てたほうがいい」という3歳児神話。科学的な根拠はないながら、昔ながらの育児スタイルとしてよく言われていました。この言葉は、働くママに罪悪感を与えるものではないでしょうか。先日ママスタコミュニティには「子どもの乳幼児期なんて一瞬で過ぎ去るのに」というタイトルで、保育園に預けて働くママを批判するこんな投稿がありました。

『長時間働いて保育園に預けて一緒にいないなんて。あんなに無垢で可愛らしい時期なんてもう戻ってこないのに、労働に時間を使うなんてもったいないね』

投稿者さんの年齢はわかりませんでしたが、投稿文から察するに子育てを終えた世代なのかもしれません。自分の贅沢な生活を望むがゆえに共働きしているとして、子どもが可愛い時期である乳幼児のタイミングで働く親を批判していました。この極端な意見ともいえる投稿には、さまざまな意見が集まっています。

「3歳までは手元に置いておきたい」と考えるママも

『3歳までは手元に置いておきたい、子どもの成長を見逃したくないと思っていた。夜泣きが終わったかと思えばあっちこっち動き回り目が離せなくなったり、わがままで泣きわめいたり、ノンストップで大変な子育てだった。でも今思えば一番濃厚でいい時間だったんだな』

『子どもは嫌でも離れていくから、長い人生のたった3年間。一緒にいてよかったと思う』

『保育園に預けようが預けまいが可愛いのは同じ。むしろいろいろなことを覚えてきて、余計に可愛いまである』

投稿者さんと同じような考えを持つママたちからは共感の声もありました。そうしたママたちに共通していたのは「3歳まで」という考えでした。これはおそらく幼稚園に年少で入園させる年齢ということでしょう。しかし1歳や2歳で保育園に入れたとしても朝や夜、休日はずっと一緒に過ごして子育ては続きます。決してママの元を離れるわけではないですよね。仕事のために平日の数時間を預けるだけで「子どもの可愛い時期を見逃すほど子どもと一緒にいない」と一刀両断して批判してしまうのは、現実と乖離しているのではないでしょうか。「預けようが預けまいが、子どものことを可愛いと思えるのは同じでは?」という意見もありました。

昔とは時代が違う!働かず子育てできたのは幸せだった

『私に育てられるくらいなら、保育園で過ごした方が何倍もためになった。保育園に行くために早寝早起きもできたし』

『その可愛い時期を貧乏に暮らすほうが嫌なんですけど? 洋服とか靴とかおもちゃとかたくさん買ってあげたい』

『それは思うけど、時代が違うからねー。今子育てされている方は大変だよね。のんびり子育てできた自分は幸せだったとは思うよ』

『納税してくれている人に文句を言ったらバチが当たる』

子どもが小さいうちから共働きが増えている背景には、ママ自身が「子どもを預けて働きたい」と考えるケースもあれば、昨今の不景気によって旦那さんの収入だけでは生活が厳しいケースもあるでしょう。また本当は働かずに専業主婦として子育てに専念したいけれども、キャリアや金銭面のために仕事復帰せざるを得ないというママも少なくありません。育休明けに職場復帰ができなければ退職しなければならなかったり、一度退職してしまうと元のポジションや年収には戻れなかったりします。これは社会全体やその会社の仕組みが背景にあるものですから、保育園に預けて仕事をしているママ本人を責めるのは筋違いでしょう。また旦那さんの収入だけでカツカツな生活をするより、働いて稼いで子どもにいろいろな物を買ってあげたいという意見や、「働いて納税してくれている人に文句を言うべきではない」といった意見までさまざま寄せられていました。

喉元過ぎれば熱さ忘れる!24時間365日ワンオペ育児はしんどい

『喉元過ぎれば熱さを忘れるって昔から言うでしょ』

『今だったらお金払ってもいいからよちよち歩きのうちの子にまた会いたいと思うけど、実際のその時期は一日中ワンオペで一緒にいるのはさすがにキツいな。ほどよく働いているほうが私には合っているなと思っていたわ。何を選んでも人生ないものねだりだよね』

『家庭それぞれ事情があるのよ。大人なんだから、人の親なんだから、それぐらいわかろうよ』

『よそはよそ。うちはうち。考え方は人それぞれ』

投稿者さんがすでに子育てを終えた世代であれば、現代は当時とは社会情勢がまるで変わっています。そのため自分の子育てしていた頃の価値観で働くママを批判するというのは、今頑張って仕事と家事育児を両立させようと歯を食いしばっているママたちからすると、怒りにも近い感情が湧き出るのではないでしょうか。

またママたちからは「乳幼児期を育て終わったからそう思えるだけでは?」という意見もありました。可愛い盛りの3歳までをママがつきっきりで育てるというのは幸せなことでありますが、大変なことでもあります。今になると「あんなに可愛い時期はもう戻ってこない」と写真や動画を見て振り返ることができるでしょう。しかし子育て真っただ中のママのなかには「少しでいいから1人になりたい」「子どもを預けて仕事をしているほうが心身のバランスが保てるかも」と思うこともありますよね。そうした事情で保育園に預けて仕事をしているママもいるかもしれませんし、シングルマザーとして自分が大黒柱として稼がなければいけないママもいることでしょう。

そうした個々人のさまざまな事情があるのですから、一概に働くママを批判するのは、想像力がないと言わざるを得ません。投稿者さんのような言葉を他人から言われて嫌な気持ちになるママもいるかもしれませんが、この3歳児神話問題の解決策は、結局「よそはよそ、うちはうち」という言葉に尽きるのではないでしょうか。


【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 冷やし中華にも!から揚げがイチオシ 直売所『たかもり旬彩館』併設の『たんぽぽ食堂』おすすめ夏メニュー@長野県高森町  

    ARURA(アルラ)
  2. AMEFURASSHI[ライブレポート]昼夜2部制のワンマンライブ!それぞれ異なる演出とセットリストでパフォーマンス!

    Pop’n’Roll
  3. 特急くろしお60周年、8月末にラッピング列車第2弾が登場! 和歌山大学コラボの謎解きイベントも開催

    鉄道チャンネル
  4. 【13年目の人気企画】新潟の絶景工場夜景を巡るバスツアーが今年も開催! 参加費5,000円で夕食付き

    にいがた経済新聞
  5. ASP、LINE CUBE SHIBUYA公演で初披露「BA-BY」ライブ映像公開!

    Pop’n’Roll
  6. 加藤茶、伝説の“カトケンゲーム”に挑戦 新番組「第三学区」放送開始

    おたくま経済新聞
  7. 【滋賀・琵琶湖周辺】観光スポットおすすめ13選!日帰り旅行やドライブに人気

    PrettyOnline
  8. 【世界で活躍する彫刻家 大平實・松岡圭介二人展『言葉にならない領域』】個性的で想像力豊かなふたりの作品を体感|胎内市

    日刊にいがたWEBタウン情報
  9. 【甘くてジューシーな梨の選び方】「ここを見れば良かったのか!」「そこは盲点でした」

    BuzzFeed Japan
  10. 帰省したら必ず寄っちゃうほどおいしい!学生に人気のチキンカツ、握り拳くらいの大きさの肉団子【山形県山形市】

    ローカリティ!