寒がりな犬を守るための寒さ対策5つ 冷える季節を乗り越えるための秘訣とは
シングルコート犬種や温暖地域原産の犬種は寒さに弱い
12月に入ると、ますます寒さが厳しさを増します。犬は寒さに強いという印象を抱く人もいますが、実際は寒さに弱い犬種が多いことをご存知でしょうか。
例えば、被毛が一層構造のシングルコート犬種は、寒さを感じやすいので耐性が低い傾向にあります。また、温暖な地域原産とされている犬種も、寒さに弱い体質の犬が多いので、日本の厳しい寒さで体調を崩す恐れがあり、注意が必要です。
寒がりな犬を守るための寒さ対策5つ
寒がりな犬たちを冬の厳しい寒さから守るためには、飼い主がしっかりと寒さ対策を講じてあげる必要があります。ここでは寒がりな犬を守るための室内でできる寒さ対策を紹介するので、ぜひ参考してください。
1.エアコンの暖房で室内の温度調整
犬を飼っているご家庭では、安全面や効率的に部屋の広範囲を暖められることからエアコンの使用が推奨されています。
犬にとって21〜25℃が最適な温度環境といわれています。したがって、エアコンの暖房を22℃前後に設定してあげると、犬にとって快適な室温を維持できるでしょう。
2.愛犬の行動範囲にマットやカーペットを敷く
愛犬が普段行動する範囲には、マットやカーペットなどを敷いておくことで、フローリングから足に伝わる冷えを感じずに過ごすことができるでしょう。
ただし、電気カーペットを敷いてしまうと、長時間寝転がった時に低温火傷を負ってしまったり、軽い熱中症に陥ってしまう危険もあるため、なるべく暖房機能のついていないマットやカーペットを使用してください。
また、愛犬が「ちょっと暑いな」と感じた時に涼めるような場所も用意してあげると、犬自身で体温調整ができるため、快適に過ごすことができます。
3.保温性の高い毛布やブランケットを用意する
エアコンの暖房だけでは寒さを乗り切ることが難しい犬種も多いでしょう。その場合は、保温性の高い厚手の毛布やブランケットを用意してあげましょう。
愛犬専用の毛布やブランケットを用意してあげることで、毛布に包まり寒さを凌げるだけでなく、自分や飼い主の匂いに包まれて安心感を得ることができます。
4.ペット用の防寒グッズを活用する
最近では、ペット用の防寒グッズが多岐にわたって展開されています。
✔ペットヒーター
✔ペット用こたつ
✔ペット用湯たんぽ
これらの防寒グッズを活用して、愛犬がなるべく寒さを感じないように対策してあげる方法も1つの手段です。
しかし、ペット用であってもヒーターやこたつ、湯たんぽは、長時間使用し続けると、体温調整が上手くできなくなったり、低温火傷の危険性もあります。必ず定期的に飼い主が様子を見て離したり、説明書に従って使うように心がけてください。
5.犬の寝床を冬仕様に切り替える
愛犬専用のベッドや寝床を冬仕様に切り替えてあげることも大事です。1年を通して同じ環境では、季節の温度変化が激しい日本では、対応することが難しいと感じる犬も多いでしょう。
冬はふかふかの保温性の高いベッドや布団などを敷いてあげて、体の熱を逃さないような寝床環境を整えてあげてください。寝床に専用の毛布やブランケットを置いてあげると、より自分で体温調整しやすいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。寒がりな犬を守るためには、あらゆる対策を取り入れて冬を乗り切らなければなりません。屋外に出る時に寒さ対策を準備することはもちろんですが、室内でも寒さを感じやすいので、今回紹介した対策を参考に室内の寒さ対策を万全に整えてあげましょう。
(獣医師監修:寺脇寛子)