美とは何か?を改めて問う「美を疑え-資生堂クリエイティブ展-」が1月11~26日、銀座『資生堂ギャラリー』で開催
さまざまな視座と角度から美と対峙した10作品を展示する「美を疑え-資生堂クリエイティブ展-」が、2025年1月11日(土)~26日(日)、東京都中央区の『資生堂ギャラリー』で開催される。
資生堂クリエイティブが放つ多彩な“美”を目撃
美とは何か。美を問い、疑い、新たな美を見出すために取り組んだ、資生堂クリエイティブの挑戦が形となった本展。表面的なものにとらわれず、考え方、生き方、世の中への作用まで考え、美の概念が広がり、世界が違って見える体験を与えてくれる。
資生堂クリエイティブの中山さんは、「私たちはあらゆるものに美を見出し、新たな美を生み出すことを目指し、美と真摯に誠実に向き合っています。資生堂クリエイティブ初の展覧会である『美を疑え』では、展示作品は、『資生堂ギャラリー』が入る東京銀座資生堂ビルのウィンドウディスプレイから始まります。展示作品のみならず、会場全体に施した空間デザインも見どころの一つです。ぜひご注目ください」と、見どころを語る。
美に対する新たな視点を想起させる内容に注目したい。
新たな美のクリエイションへの試みが続々
色覚多様性においてマイノリティである畝本彩美(あぜもとあやみ)さんの世界の見え方を、そうでない生活者が体感できるメイクアップキットとビジュアルの制作に挑戦する「MY COLOR MY BEAUTY」。資生堂の多種多様な口紅・アイカラーの中から、畝本さんが最も「美しい」と感じる色と、彼女が見たときに見える色とを対にしたカラーキットを資生堂クリエイティブチームが制作。彼女が見ている色覚の世界に近づきながら、新たなビューティーの表現を一緒に完成させたその工程までを追体験できる。
また、滋賀県と岐阜県の県境に位置する伊吹山薬草園の素材を用い循環型ものづくりを目指した入浴剤「蘇湯(そゆ)」プロジェクトや香川県男木島(おぎじま)の麦を用いた男木味噌を次世代に残す「男木みそ缶」プロジェクトなど、幅広い展開を通して、美とは何か? 改めて自分自身にも問いかける契機となりそうだ。
開催概要
「美を疑え-資生堂クリエイティブ展-」
開催期間:2025年1月11日(土)~26日(日)
開催時間:11:00~19:00(日・祝は~18:00)
休館日:月(祝・休の場合も休館)
会場:資生堂ギャラリー(東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビルB1)
アクセス:JR新橋駅から徒歩5分、地下鉄銀座駅・新橋駅から徒歩4分
入場料:無料
【問い合わせ先】
資生堂ギャラリー☏03-3572-3901
公式HP https://gallery.shiseido.com/jp/exhibition/7898/
取材・文=前田真紀 画像提供=資生堂クリエイティブ
前田真紀
ライター
『散歩の達人』『JR時刻表』ほか雑誌・Webで旅・グルメ・イベントなどさまざまなテーマで取材・執筆。10年以上住んだ栃木県那須塩原界隈のおいしいものや作家さんなどを紹介するブログ「那須・塩原いいとこ、みっけ」を運営。美術に興味があり、美術評論家で東京藝術大学教授・布施英利氏の「布施アカデミア」受講4年目に突入。