【厚木市】中学硬式野球「厚木ヤング」西田歩夢選手 支部対抗戦でMVPに 二刀流で優勝に貢献
中学3年生の記念大会として、所属チームの枠を超えて出場できる硬式野球大会「日刊スポーツ杯支部対抗オールスター大会」が8月30日・31日に県内各地で開催され、中学硬式野球チーム「厚木ヤング」に所属する西田歩夢選手が大会MVPに輝いた。
(一社)全日本少年硬式野球連盟、日刊スポーツ新聞社が主催する同大会。同連盟の東関東、西関東、東海の各支部に所属する硬式野球チームから中学3年生のみが出場して選抜チームを結成、頂点を競う。今年は東関東から3チーム、西関東から5チーム、東海から1チームの計9チームが参加。3チームごとに予選リーグを戦い、上位4チームによる決勝トーナメントが行われた。
厚木ヤングは3年生が西田選手しかいないため、1人での出場。それでも「練習会や選抜で顔を合わせているメンバーばかりなので、不安は無かった」と語る。西関東選抜の一員として出場した西田選手は、投手と外野手の二刀流として活躍。初戦は外野手として出場すると、2試合目は先発投手として4回無失点の好投。決勝トーナメント初戦は代打で出場し安打と盗塁を決めた。
続く決勝戦は最終回に登板。リードを守り切って優勝投手に輝き、MVPも受賞した。
「こんな大きな賞をもらえるとは思ってもみなかった」と話す西田選手。成績だけでなく、ベンチでも大きな声を出し、常に全力疾走を怠らなかった。「そういう姿勢を評価してもらえたのでは」と笑う。
兄・雅人さんがコーチをしている影響で、横浜市から通っているという西田選手。入った当初は部員が3人しかおらず、合同チームで大会に出場してきた。今年は1年生が11人入団し、「単独チームで出場できることがうれしい」と話す。「送迎や弁当づくりをしてくれる両親に、MVPで少しは恩返しができたかな。高校、大学でも野球に打ち込んでいきたい」と笑顔を見せた。
