鎌倉市 ごみ戸別収集を開始 AIで効率化も視野
鎌倉市が4月1日から、一部地区で燃やすごみの戸別収集を開始した。導入されたのは七里ガ浜や笛田、今泉などの約1万世帯。初日は雨天での収集となったが、市ごみ減量対策課では「概ねスムーズに収集できた」と話す。
ごみ戸別収集は、各家庭等のごみを道路に面した敷地内に出し、建物ごとに収集する方法。ごみ出しの労力や集積所維持管理の負担軽減を目的に、藤沢市や葉山町などで導入が広がっている。
鎌倉ではカラス被害などが生じている「燃やすごみ」を優先し一部で先行導入。来年度から市内全域の実施を予定する。
1日、笛田の住宅地では委託事業者が玄関先に置かれたボックスからごみを取り出し、収集車に積み込んでいった。地区内の住民は「生ごみは重いので集積所まで行かず楽になるが、自分のごみに責任を持たないといけない」。市では「従来の集積所に出されているケースがあったが、戸別収集の周知が進めば解消されるのでは」と話す。
市では2012年〜16年に戸別収集のモデル事業を実施したが、費用に対するごみ削減効果や市民理解が不十分として当時は導入を見送った。
しかし、近年は戸別収集を望む声が増え、パブリックコメントでは賛成意見が6割を占めた。過去に戸別収集を行った地区では8割が希望していることなどから、市では導入を決定。モデル事業を実施した地区や、高齢者や子育て世帯の居住割合が多いエリアなどから先行地区が選ばれた。
燃やすごみの戸別収集を市内全域で実施すると、費用は従来よりも3億2千万円増えるが、同課では「これからの時代に合わせた必要なサービス」と話す。
人工知能でデータ蓄積
市では23年から、収集車に取り付けたカメラから地区ごとのごみ排出量などを数値化し、データを集計する実証実験に取り組んでおり、今回の戸別収集でもデータの蓄積を行っている。
ごみ減量対策課では「戸別収集開始による排出量の変化や地区ごとの傾向を分析することで、今後はごみの量に応じて収集車の運用を効率化することもできる」と期待を寄せる。